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新連載【第1回】未来を描く★同友企業〜(株)マスカット薬局 代表取締役 高橋正志 氏〜

未来を描く★同友企業<第1回>

(株)マスカット薬局 代表取締役 高橋正志 氏
〒701-1154 岡山市北区田益1290-1
T E L:086-239-0088
創 業:1998年 入会:2006年


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創業のきっかけ

 岡山市内の病院で薬剤師として勤めていた時、一緒に医療に従事していた
医師から県北の病院を経営している医師を紹介されました。医薬分業といって、病院内で調剤していたものが病院外の薬局へ移行しだした頃で、起業する薬剤師が増えていました。自分が起業したいという思いより、医師から難病の患者さんに対する薬剤師としての向き合い方を評価され、「あなたとは運命共同体として一緒にやっていきたい」と言われたことが起業する大きなきっかけです。
 すごい勢いで世の中が調剤薬局の開局を後押しした時代でした。マスカット薬局も時代の波に乗り新しく開局を続けました。当時は私自身、現場で調剤業務も行うプレイングマネージャーでした。周りから見れば、一番頑張っているように見えたかもしれませんが、人材は育たず、社員はどんどん辞め、不満が噴出していました。経営者としてやるべきことができていなかった頃です。

同友会との出会い

 調剤業務、資金繰りなど多忙な時期でしたが、思い通りにいかない経営に悩んでいました。2006年頃、人間学の勉強を深める中で、「会社で起きる問題は、原因がすべて自分にある」と言われてから経営者であることを意識するようになり、「勉強しなければ」と焦りました。自分に責任があると理解するものの、気づけば責任転嫁する自分、見て見ぬふりをしている自分がいるのです。社員とうまくいかないときは、家庭でもぶつかる日々で、つらいどん底の時期でした。そんなとき同友会に出会いました。

理念を共有してから好転

 同友会で経営指針を成文化し、経営指針発表会で決意表明をしました。「会社の問題は社長の問題」だと腹をくくり、そういう意識で改革に取り組みました。はじめに社員の満足度調査を行いました。そこでたくさんの不満が出てきてショックでした。しかし現実を直視するありがたい機会をいただいたと感謝もしています。この満足度調査を基に会社の基本方針を定め、理念・目的と共に職員への浸透を図りました。
 現在では、入社式の時に、経営指針書をベースに理念・目的・方針について時間をかけて伝えています。当社の歴史と理念、人として、また根幹にある普遍的なもの。地域の一人ひとりの生命と健康を守るのが当社の目的でそれが自分たちにつながっている―そんなことを伝えます。地域の人から感謝され、お客さんから喜ばれるようなサービスを提供する、その顧客満足が社員満足にもつながると考えています。
 現在では、同業と比べても、我が社は学習組織体になりつつあると自負しています。薬学博士が2人、それを目指している社員も2人います。こういった社風に魅力を感じ、学習意欲の高い優秀な若者が多く入社しています。また、地域のために健康祭りなどの活動を積極的に取り組んでいます。調剤薬局業界では理念経営やCSR、SDGsなどの取り組みもまだまだ珍しいと思います。
 業界では、「盒兇詫想ばかり言う」と疎んじられていましたが、最近では取引先やステークホルダーから社員教育の場で講演を依頼されることもあります。ありがたいことに、様々なメディアからの取材や、講演依頼も増えました。歴史ある『薬事日報』に取り上げられたことは嬉しいですし、社員も当社の取り組みに誇りを持っているだろうと思います。

正しい危機感を持ち、役割を考える社員に

 診療報酬は少しずつ確実に下がり、調剤薬局は59,000店から40,000店になると言われています。当社は生き残れる薬局になるために、その危機感を社員と共有しています。かかりつけ薬局が当たり前になり、子供でも大人でも、ベッドまで家族と寄り添うような薬局―。より安全な医療を提供するため積極的に専門資格をとる、コミュニケーション能力の高い薬局薬剤師になるなど、自主的なやる気を促しています。
 業界内での競争だけではなく、想像以上にAI(人工知能)の勢い、可能性は膨らんでいます。近い将来、マイナンバーと医療コードが紐付けられ、処方箋も不要、業務が簡素化され、我々薬局の仕事の多くが消滅していくことが予想されます。どういう薬局が生き残れるか、自分の役割を考え続けるようにしてほしいです。

全国の同友会企業から受けた影響

 岡山同友会でも多くの方々に学びましたが、全国の先輩方に本当に多くのことを教えていただきました。特に、亡くなられた赤石義博さんからは大きな影響を受けました。上辺だけではなく、世の中のために仕事をしていく、自分の企業の事だけを考えていてはダメだと、深く考える機会となりました。同友会のバイブルに『労使見解』がありますが、その『労使見解』の原点は人間尊重にあります。原点に立ち返り、赤石さんから学んだことをもっと共有していきたいと思います。

今後の課題、10年ビジョン

 様々な取り組みを行っていますが、実践すればするほど課題が見えてきました。これらの課題は理念の浸透がまだまだできていないからだと思います。職員への理念の浸透には幹部職員が大きな役割を担います。10年ビジョンを共に考えられる幹部職員の育成に力を入れています。

同友会の仲間に向けて一言

 もっと先見力をつけてほしいです。目先のことだけでなく10年後どうするかを考える。同友会では10年ビジョンの作成に取り組んでいます。危機感がなければなかなか取り組めないことかもしませんが、そう遠くない将来、世の中は大転換期を迎えると確信しています。制度が大きく変わる、世の中が大きく変わる。われわれ岡山同友会はもっと多くの語り部を育てていく必要があります。みんな最初から語り部ではありません。1年1年成長し、語り部を育てていく岡山同友会にしていきましょう。

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