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【23.03.17】開催しました/会内行事 「同友会研修会(兼・2022年度役員研修会)」を開催

同友会研修会(兼・2022年度役員研修会)
自社経営と同友会運動は不離一体
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 2月9日、「同友会研修会(兼・2022年度役員研修会)」を開催し、理事・支部役員・事務局ほか60人が参加しました。
 今回は広島同友会から(株)アイ・エム・シーユナイテッドの今津正彦社長(広島北支部長)を招き、「自社経営と同友会運動は不離一体」と題して80分の問題提起をしていただきました。
 今津氏は、今の会社の前身となる今津木型製作所に弟と一緒に入社し、創業者である父と共に家族経営の一翼を担います。しかし事業がすぐに軌道に乗るわけもなく、長らく塗炭の苦しみを味わったと言います。試行錯誤の末にようやく業績が安定したのも束の間、経営不振に陥った同業者を吸収合併したことで思わぬ窮地に立たされます。事業規模は大幅に拡大したものの、新しく迎えた社員たちは経営陣に対する不信感をあらわにして次々と退職。事業を継続することすら困難な状況に陥りました。会社のゴミ箱には、去って行った社員が踏みつけ、切り刻んだ作業着がこれ見よがしに脱ぎ捨てられていたと言います。さらに追い打ちをかけたのが社員から提出された分厚い「要望書」でした。文面には経営者に対する憎悪と批判が溢れかえっており、今津氏は立ち上がれないほどの衝撃を受けたそうです。しかし、打ちひしがれそうになりながらも仔細に目を通すと、一部の社員は建設的な意見を述べていることに気づき、今津氏はそこに一筋の光明を見出します。そして要望について「すぐに対応できること」「今は実現できなくても検討すること」「できないこと」などと理由を示して説明し、優先順位を決めた上で社内改革に着手しました。その時に今津氏の背中を押したのが入会したばかりの同友会でした。経営指針の成文化に始まり、新卒採用と社員教育、管理職合宿、経営指針発表会と全社員によるグループ討論など、学んだことを素直に実践し続けたことで、社員との信頼関係を再構築することができたと言います。
 今津氏はまた「同友会の会費は、社員が懸命に働いてくれたおかげで得た会社の利益から支払っている。だったら1ミリでも良くならないと社員に対して申し訳が立たない」「PDCA以前に、まず経営者自身の『情熱→勇気→継続』のサイクルを回すことが必要」「自社経営と同友会が両輪になっていなければ、片輪で同じところをクルクル回るだけ」などと話し、「地域の人たちの人生を豊かにするためにも増強に積極的に取り組みましょう」と呼びかけ、報告を締め括りました。
 グループ討論のテーマは「あなたはどのような成果を目指していますか?((1)経営者として (2)役員として)」。ここで言う「成果」の意味について、配布資料には『企業変革支援プログラムver.2』の解説が引用され、「『成果』とは、それを獲得するために意識的に取り組み、具体的に行動することで初めて手にすることができるもの。意図も行動も伴わずして偶然に手にした『結果』とは全く異なる」ことを確認した上で意見を交換しました。

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参加者感想より抜粋

●「チャラチャラしやがって」「お前のせいで人生終わった」などの社員の罵声に耐えて右腕を育成し、社内のベクトル合わせが進み始めた話にとても共感しました。社員の立場になって話をまとめることができる環境づくりがわが社でも急務だと感じました。
●行動こそが真実。やらなくては何も進まないと学びました。
●グループ討論では、成果と結果を分けた考え方をもとに、経営者と同友会役員としてなにが大切なのかを議論でき、支部役員として今後どのような考え方でどのように行動すべきかが理解できました。
●同友会と自社経営は両輪であり、学べば学ぶほど深みが増します。地域に必要とされる会社が一つでも多く会員になってもらえるように、支部役員として増強の大切さをあらためて実感。「入会したら今より少しは良くなるよ」のメッセージを胸に支部活動を盛り上げていきます。
●経営者の逃げない姿勢は、やがて企業変革に必ず繋がると今津社長から深く学びました。オブザーバーを例会に誘うだけだはなく、それ以上に「自分の会社を見てくれ!」と言える企業になることが重要課題と確信しました。不離一体!
●指針書のフォーマットにこだわりすぎていたことに気付いた
●「成果」と「結果」の峻別は、同友会の年次方針や数値目標にも当てはまる。たとえ会員が大幅に増えたとしても、行動を伴わない偶然の「結果」であれば組織の力にはなり得ない。少数しか増えなかったとしても、それが行動による「成果」であれば、その意義は大きい。「自社経営と同友会運動は不離一体」であるならば、経営者としての成果は役員としての成果であり、役員としての成果は経営者としての成果でもあるはず。両者が噛み合っていないとすれば、「不離一体」になっていない、もしくは不十分ということになるだろう。「会員企業の成長発展=同友会の成長発展」。


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