第46回中小企業問題全国研究集会in香川 開催
「人を生かす経営の実践で、地域の明るい未来を創りだそう」 ~21世紀型中小企業づくりで「すべての地域」に同友会理念を~ 全国から約1300人、岡山から46人が参加 |
2月18日、19日の2日間、中小企業家同友会全国協議会(中同協)主催による第46回中小企業問題全国研究集会(全研)が香川県高松市で開催され、岡山同友会からは46人が参加しました。
当日は会場周辺に黄緑色のハッピを着た香川同友会の皆さんが立ち、全国から訪れた約1300人の参加者を拍手と笑顔で迎えてくださいました。
初日は「情勢平和問題」「国際展開・第2創業・業種別戦略」「人を生かす経営の実践」など6つの大テーマに分類される19の分科会(うち2つは見学分科会)でスタート。各会場で報告者の問題提起とグループ討論による意見交換で学びあいました。
今回は第5分科会を岡山同友会が担当し、(株)奥野組の奥野一三氏が「地域を守るカギは事業継続力の強化と企業連携~建設業における同友会理念の実践とは?」のテーマで報告。約80人の参加者を前に、あらゆるリスクを想定した事業継続計画(BCP)の策定や、業種や地域を越えた連携の重要性について問題提起を行いました。
分科会終了後はメイン会場に移動し、香川同友会の皆さんによる温かいおもてなしの下、全国の会員同士による交流を深めました。2日目の全体会では、香川同友会の川北哲代表理事と中同協・鋤柄修会長による挨拶の後、6人の座長から前日の分科会報告がなされました。
記念講演では、徳武産業(株)の十河孝男会長が「足もとに笑顔を届ける会社~奇跡を起こしたピンクの靴」と題して報告を行いました。着脱しやすく歩行を妨げない高齢者の安全に配慮した介護靴や、左右サイズ違いの靴などを製造するに至った経緯や、「お客様に寄り添う」同社の経営方針について、豊富なエピソードを交えながら述べられました。十河会長の思いが伝わる感動的な報告に、多くの参加者が目を赤くして熱心に聞き入っていました。
最後に中同協・広浜泰久幹事長が二日間の学びをまとめ、「『何のために』を深く考えること、同友会の学びをもとに覚悟を持って実践すること、地域の期待に応えうる同友会を作っていくこと、この三点を心に刻み、人を生かす経営の実践で地域の明るい未来を築いてまいりましょう」と提起しました。
次回の全研は鹿児島で開催されます。