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岡山北支部・岡山南支部・環境委員会合同11月例会開催

ビジネスを進化させ続けるために



市場を読んで自社のポジショニングを―

 IIHOE(人と組織と地球のための国際研究所)の川北秀人代表をお招きし、「ビジネスを進化させ続けるために」と題して報告いただきました。冒頭、経営者の方々に向けて「意識を変えるより、行動を変えてほしい。」「本気で行動を変えるなら予定表に入れてほしい。」と強いメッセージから始まりました。

 社会の高齢化により、地域づくりの変化について話がありました。子どもたちのために行事を行う地域づくりから、少子高齢化で置かれている環境が変化してきたこと、頼まれたら受動的に地域貢献する「イベント型」ではなく、地域を守り抜いていくために何を予防的に事業として地域貢献するかという「サービス型」に進化させることが望まれているという内容でした。
 

 世界経済についての話として、伸びている市場と伸びない市場を数値で示され、また世界経済はGDP6%の成長があり、今後国内市場の縮小が予測されていること、伸びしろはどこにあるのか冷静に判断し、企業の持続可能性の基礎である市場を読んで自社のポジショニングをするよう勧められました。

 高齢化社会についての話は、具体的に岡山市の数値を挙げられ、85歳以上の後期高齢者の推移から、それを支える生産人口が17人から15年後7人になる予測を示されました。「女性活躍、短時間勤務の取り組みは生産性向上のため当然の対策。変化を望まない人たちに合わせて、過酷労働を強いられている。今まで通り、取引先に合わせるだけではダメ。売り上げの維持はできるが新しいことをチャレンジできない分だけ、次の機会への備えを失っていく。勇気をもって経営をしてほしい」と訴えられました。

 最後に川北氏は、「パラダイムそのものが大きく変化している。日々の売り上げも大事だが、世界の市場から逆算して物事を考えてほしい。5年、10年後、投資、人材育成、市場環境そのものを育てていくことが経営者の役割。地域を市場としてむさぼる産業から、地域を耕す産業へ変革していく必要がある」と話され、大きな一石を投じられました。 
 

 今回の報告を聞いてそれぞれがどう行動するのか。参加者は危機を感じ取り、悶々とした空気を漂わせたまま閉会となりました。

感想から抜粋

●2025年、2035年の岡山市、日本の情勢を数字で把握すると危機感が真に迫ってきました。そのために自分は、家庭は、企業は、地域社会は、何を、どのように、いつまでにしなければならないかを深く考えさせられる強烈な問題提起でした。より多くの人、そして我々が危機感を共有することから私たちの豊かな生活が確保できるのだと思いました。同友会運動はまさにそれに対して、環境の変化に強い体質の企業づくりであることの確信を持てました。

●岡山県(地元)での先進事例等の紹介があると、より近くに感じることができると思いました。

●未来の日本、岡山を今まで以上に考えていかなければならないという事に気付きがあり、将来の子ども達に誇れる未来と、子ども達にも責任を持たせなければならないということ。

●広さと時間軸で考えた「今後の市場を見据えた経営」とても印象に残りました。

●もっと大きな視点で社会の流れを知ることが重要。CSRの観点に基づく社会的役割と目指すべき社会像を明確にしたい。

●様々なヒントをいただきました。真剣に考えていきます。

●CSRをもっと考えて、意識して、仕事の質を高めたいと思いました。社員への還元、地域への還元、子ども達への還元を増やしていきます。

●「市場に合わせて進化」「公共事業に頼れない(自治体の資金不足)」が一番ガツンときた言葉でした。衰退産業とされているのが本業なので今一度、市場に耳を傾け、見て、求められている事に寄り添いたいと思います。

●課題を課題と捉える目を養う。地域貢献は余裕のある会社だけがやる事ではない(自社のために中小企業もしっかりやること)。地域を耕す。

●10年、20年先をデータから分析し、未来から現在を見る事で過去から現在の流れの延長線との違いから課題見出す。その課題を柔軟に考え、チャレンジしたい。  

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