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第33回定時総会(経営者フォーラム)全体会報告

梶谷氏と実行委員と関係者の素晴らしい報告に感謝して



松尾金物 代表松尾 志郎【記録担当】

 今年の全体会は「あなたの経営の目的は何ですか?〜組織の力を最大限に発揮するために」をテーマに、岡山トヨタ自動車(株)の梶谷俊介社長に報告をいただきました。当日はご来賓、金融機関、会員等、総数185人が参集し、フォーラムは盛況を極めました。

 まず26年前の梶谷社長の同友会入会の経緯から始まり、当初はあまり参加しなかったが、役を引き受けることにより活動が活発になった事、同友会の特徴でもあるグループ討議への思いなど、現在までの歩みをユーモアを交えながら語りました。その後、企業組織の話になり、経営とは一人ではできないことを複数の人間が集まり実現するもの。そして明確化されたビジョンを打ち立て、それに共感してくれる多様な個性を持つ人を集める事が必要であること。そのようにして行われる経営においてはやはり「経営者の責任として正しい労使関係、相互で独立した人格と権利を持った対等な関係が必要で、これは同友会の労使見解に尽きる」、また「対等な労使関係は経営理念の成文化がなければ成り立たない」とも語りました。
 
 最後に、経営者の役割について述べました。理念の明文化が一緒に行動する信頼の核になる事、地域を含め
た自社の責任を自覚する事、社員の可能性を確信する事。そして次世代の育成、いかにして若い人にビジョンを抱かせる事ができるかについて語り、報告を終了しました。
 その後のグループ討論では、各テーブルで白熱した討議が交わされ、真剣なやりとりの中にも笑いがおこる瞬間もあり、時間いっぱい活発に議論がなされていました。グループ発表では様々な意見が出されましたが、私の印象に残ったのは、「社員と対等な関係とはどうすればいいのか」という意見が色々な形で発表されたことです。皆さんの経営環境は各種様々でしょうが、やはり考えていること、悩まれていることは同じなのだと思いました。
 続いて、梶谷社長の補足説明があり、社員との対等な関係について、また「人が生きる経営」や、お客さんや地域と共に歩んで行くことの必要性について述べました。そして最後に今回座長を務められた(株)イケルの山下秀男氏が報告の感想と今回の学びについてまとめて全体会を終了しました。

 今回、この様な素晴らしい報告を行っていただいた梶谷社長と、企画し、実現につなげた山本修実行委員長以下関係者の皆様に感謝してペンを置きたいと思います。
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参加者の主な感想(抜粋)

●「外部に理由を求めるのではなく、自分の中、社員ではなく自分の責任と考える」という事が一番大きく響きました。理念を大きくは共有できていても個々の個性・能力・価値観は違い、多様性は価値を生むとともに、そうした価値観の対立を生みます。それをどう解決していくか、それぞれが理念に向かえる環境づくりがより必要だと感じました。また「よい地域があり、よい会社がある」の言葉はまさしくその通りだと思いました。よい地域、よい暮らしのために学んでいきたいと思います。

●「異業種交流、異年齢交流での気付きは会社や組織を豊かにするだけではなく、人生も家族も地域も豊かにする」という言葉に同感です。本日の議題設定は本当に適切で、アクティブな議論ができたと思う。「社長と社員は対等ではない」という一般的な前提から「いかに対等となるか」「そこから何が生まれるか」を考えさせられました。理念を成文化することは人材育成で大切なこと。理念・ルールを「客体化」することで立場の違う者同士が対等になれると感銘を受けました。

●久しぶりにグループ長をさせていただき、人の課題を引き出す大切さを思い出しました。自分の思うように進めようとしたが上手くいかない。相手の課題をまず聞いてそれに合わせて進めていくべきだった。表面的な議論で終わってしまった。同友会でも会社でも同じだと思いました。  \;

●会社において社長も社員も理念の基に対等であり、また経営方針やルールの前に対等であると思いました。経営方針やルールを社員とともに考えるとその関係はよりいっそう良くなると思いました。

●経営者と社員の間での対等な立場(関係)の実現は難しいと感じましたが、同じ意識を持って仕事に取り組むことで共有できる部分があると感じました。相手を認めること、褒めることが重要と感じました。

●経営者と社員の理想的な関係がどのようなものなのかが理解できました。そしてそれを実現するために、経営者の掲げる理念を理解する必要があることに気づきました。今まではできなかったので努めてやっていこうと思いました。また、経営者と社員の関係をより小さい規模、店舗内で店長とアルバイトも含めたスタッフとの関係にも当てはめて、理想を果たせるように努め、他のスタッフにも展開していこうと思いました。

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