idea常に考える! 一人ひとりが自ら考える~日本一「社員」が幸せな会社
1月25日、未来工業㈱の取締役相談役、山田昭男氏(岐阜県中小企業家同友会元代表理事)を講師に迎え、「2013新春経営講演会」が開催されました。
「残業・ノルマなし」「年間休暇は140日」「報・連・相は禁止」などのユニークな経営で知られマスコミでも度々紹介されている山田相談役が講師ということもあり、会内外の反響も大きく、当日は会員企業から約500人、オブザーバー約160人が参加。行政や金融機関の関係者も含めると700人以上が集まりました。
有松修一代表理事の開会挨拶、伊原木隆太岡山県知事と高次秀明岡山市経済局長の来賓挨拶の後、三宅誠一副実行委員長の紹介で山田相談役が登壇。「idea常に考える!
一人ひとりが自ら考える~日本一『社員』が幸せな会社」と題して講演を行いました。
講演の中で山田相談役は「全社員がこの会社のために頑張ろうと言ってくれなきゃ会社は絶対伸びないし、儲かりもしない。そのためには社員に餅を配ることが必要なんだ」「馬が走ったら人参やるというのはノルマ主義・成果主義。でも人間を馬と同様に扱うのは間違っている」などと語り、同社の徹底した社員満足の追求について具体的な例を挙げながら紹介しました。
第2部の祝賀パーティーには、約50人のオブザーバーをはじめ230人以上が参加。中国銀行の宮長雅人頭取とおかやま信用金庫の桑田真治理事長の来賓挨拶の後、トマト銀行の横田博専務の乾杯で開宴となりました。
支部別に分かれたテーブルでは、会員同士の親睦を深めると同時に、オブザーバーの皆さんとの交流が行われ、テーブルリーダーを中心に名刺交換や、後日開催の「同友会を知る会」の案内が行われました。会場に用意された入会確約者の紹介ボードには5社の名刺が貼られたほか、受付では1件の入会申込がありました。
最後は、松尾正男副代表理事の閉会挨拶に続き、正副代表理事が壇上に集まり、額田信一副代表理事の5本締めで閉会になりました。
参加者の主な感想
▼山田氏の飾り気のない正直な経営者の本音を聞く事が出来たと思います。「社員は不満があると働かない」「いかに社員を喜ばせるか」という言葉には、これまで社員に正面から向き合い、やる気を引き出す事に取り組んで来られた結論であり、企業は社員あってこそという山田氏の意志を感じました。
▼山田相談役のお考えを貫いた経営には大変驚きました。回りに左右されずに、社員のための会社づくりに邁進された経営に少しでも近づきたいと思います。
▼非常に面白い内容でした。私自身が社員なので「こんな会社だったら良いな」と思うことがたくさんありました。しかし「経営者の方は同じ思いを持っていただけるかな?」という疑問も感じました。山田様と同じ思いで会社を経営される方が増え、会社も良くなり、社員も楽しく働ける会社が増える事を願っています。
▼仕事をする中で、私自身がいかに常識に捕らわれているか思い知らされる内容でした。現状を打破していくためには、過去や実績、経験だけでは不十分。もっと広い視野を持ち、あえてタブーに挑戦する事も時には必要だと思いました。
▼いかに社員を喜ばすかが経営戦略であることを、ユーモアを交えて分かりやすく伝えていただいた。経営資源は、ヒト・モノ・カネと言うが、ヒトが最大の資源であることを実感した。ヒトが最大のパフォーマンスを上げるための源を、相談役が常に考えていることが分かり、この考え方は様々な分野で活用できると思いました。
▼自ら考え自らを管理する事が大切だと思いました。ルーチンで業務を行うのではなく、常にもっとよい方法は無いかを考え、取り組むことでやりがいももつながるのではないかと思います。トップが社員の働きやすい職場作りに努め、社員がそれに応えて「やる気」を持って取り組めば、すばらしいアップスパイラルができると思います。