
- 報告者
上道運輸 株式会社
代表取締役 藤原 祐介 氏
(東備支部) - 事業内容
一般貨物自動車運送事業、倉庫業
開催日時 | 2025年8月25日(月) 18:30~ |
テ ー マ | 分析と行動で、明日を変えていく 〔企業変革支援プログラムVer.2よりⅡ-①・②〕 |
報告概要 | 事業承継にあたり藤原氏が注力したことは会社の現状分析でした。「会社の数字を見て、驚いた」と語るように先代の『待ちの経営』では会社の未来はないと痛感。そこから『攻めの経営』へと舵を切ります。 課題であった収益構造の改善には、取引先と厳しい交渉を避けられませんでした。しかし、「社員を路頭に迷わせるわけにはいかない」という強い使命感が藤原氏を突き動かします。具体的な数字を武器に粘り強く説得を重ね、難局を乗り越えていきました。「社員を守る」という経営者としての自覚が固まるにつれ、自社に対する見方も変化。弱みと考えていたことが強みに変わり、外部環境の変化も前向きに捉えれるようになったのです。 「10年先は想像が難しい。だけど、数年先は今の努力で変えられる」と話す藤原氏から経営実践を学びます。 |
討議の(※) | 経営に関する重要な指標についてどのように分析していますか? 分析結果を経営にどのように生かしていますか? |
会 場 | 岡山国際交流センター |
参加者の主な感想

- 数字だけを見るのではなく、理念と同じベクトルで経営していくことの大事さを学びました。
- 「経営に関する指標」を、社員のそれぞれの立場で必要な指標を可視化して目標設定する事がポイントだと感じました。
- 藤原さんの発表はとても論理的で、安心して聞くことができました。交渉力が身につく、との話は響きました。
- 同友会らしい本音の報告で良かった。もう一度会社の数字の分析を行い、自社に生かす。
- 価格交渉は社員を守るため! という強い覚悟が伝わる、とても素晴らしいご報告でした。
- グループ討論でたくさんの意見が聞け、今後に活用出来る学びが多くあり助かりました。
- 自社にとって重要な指標とは? 現状を把握し、数字を共有できることで、先のビジョンを明確にできると思う。
- 藤原社長が精一杯、ご自分の言葉でお話しされている姿が印象に残りました。事業を継承される話の過程を通して、さまざまなご苦労を重ねてこられたことも伝わってきました。
世の中にはさまざまな『マーケティング手法』や『マネジメントの手法』が存在し、私もそれらを活用しながら多くのフレームワークに触れてきました。枠組に、無理やり言葉を当てはめようとすると、フレームワークを整えることに意識が向きすぎて、本来の“肌感”や“感情”が薄れてしまうこともあると感じています。モノに当てはめていく順序やバランスはとても重要で、感情があり、現状分析があり、要因をしっかり分析したうえで手法を活用する。藤原社長の報告を通じて、モノに当てはめる順序やバランスの重要性を実感しました。今回のご報告は、そのバランスがとても整っていて、非常に勉強になりました。