第24期経営指針成文化研修会がスタート~第2回宿泊研修に23人の受講者が参加
2月19日に開講した第24期経営指針成文化研修会。その実質的なスタートとなる一泊研修が、3月13日と14日の両日にわたり開催されました。
会場の吉備高原リゾートホテルには、過去最多となる22社23人の受講者が集まり、31人のフォロー委員とともに研修に臨みました。
初日のオリエンテーションでは、馬場修経営労働委員長の開会挨拶に続いて受講者によるフェイスシートの発表が行われ、各社の現状と課題、受講の動機などが述べられました。
引き続き、㈲コンサルタント朋友の奥長弘三氏による講義、22期研修会を修了した㈲小坂田建設の小坂田英明氏による事例報告などを行った後、四つのグループに分かれて質疑を行いました。
質疑は、受講者が用意したフェイスシートと理念シートの内容に沿って、一人あたり約50分間をかけて行われました。問われているのは「何のために経営をしているのか」「わが社固有の役割は何か」「社員に対する基本姿勢」など、経営者としての姿勢を質す根源的なものばかり。受講者とフォロー委員のやりとりは夕食をはさんで午後8時過ぎまで行われましたが、それでも一部のフォロー委員からは「時間が足らない」という声が聞かれるほど熱心で充実した議論が行われました。
二日目の研修は、初日の質疑を踏まえて書き改められた経営理念シートの発表と質疑を中心に進められました。中には、わずか一晩で内容が大きく変化した例もあり、フォロー委員の指摘を真摯に受けとめようとする雰囲気が広がりつつあることが窺えました。質疑を終えた受講者からは「フォロー委員の皆さんの指摘を受けることで、今まで気付かなかった課題がようやく明らかになった」「明確な定義づけがないままに曖昧な言葉を使っていることを痛感した」「会社に持ち帰って内容を練り直し、最終的には社員と共有できるものに仕上げたい」などの感想が聞かれました。
また今回の宿泊研修では、2回のフォロー委員打ち合わせが行われました。「社員の方が受講する場合、どのようなスタンスでフォローをすべきか」「既に会社の理念があるにも関わらず、社員さんが独自の理念を作っても支障はないのか」といった問題提起もなされましたが、具体的な結論が出るまでには至らず、経営労働委員会で引き続き議論を重ねていくことになりました。
また『経営指針作成の手引き』に掲載されているシートの形式が、去年7月発行の12刷から一部変更されていることが報告され、協議した結果、25期からは岡山同友会でも変更後のシートを採択することになりました。