第2分科会(同友会らしい組織づくり) 記録担当:(株)吉備人 山川隆之 |
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第2分科会は、「『人を動かす』組織を組み立てよう!~同友会らしい組織づくりを自社に活かすには」と題し、組織づくりをテーマに報告を聞き、話し合いました。
額田信一氏が、岡山県の同友会の組織状況と組織率10%研究会の活動成果について、マーケティング手法を用いて報告。入会者数の低迷状況から脱却できていない現状が指摘されました。
続いて片岡健夫氏が、組織委員会として「人を動かす」ことがいかに大切かを説明。そのための「手間暇を惜しまない」姿勢、手法があることを紹介しました。
杉野昌司氏は広報委員長として全国各地の同友会広報誌をサンプルとして用意。「会員の情報や業界の問題など学ぶことがある」として、同友会活動に積極的に取り組むことで、自社の業績が四期連続の増収増益を実現したことを報告しました。
その後グループ討論に移り、報告者への質問などがまとめられました。
なかでも参加者の多くが、岡山県の会員数がここ数年減少傾向にあることへの危機感を共有。岡山県の同友会組織率の伸び悩んでいる原因がどこにあるのか、など率直な疑問、意見が出され、これまでの活動の見直し、休眠会員への働きかけなどについての意見交換がなされました。
片岡氏は、他県の青年部の例をもとに、人を動かしている同友会の共通した意見としては、①組織と役割分担、仕事の明確化、②参加する一人ひとりの目的を明らかに、③新しく参加した人に役割を与える――の3点にまとめ、活動に取り組む意欲とともに、多くの人の集めるより効果的な手法の実践の必要性を提言しました。
グループ討論では、同友会らしい活動とは、魅力ある例会とは、などについて意見を交換。各グループ討論の発表を受けて、座長の松尾正男氏が自社のこの20年を振り返り、「同友会のおかげで今がある。自社の経営をよりよくすることが最善だが、そのために同友会に参加している。生き生きと働くことのできる職場を増やし、幸せで人間らしく生きることができる地域社会をめざすことが中小企業家同友会の使命。もう1度原点に帰り、同友会の理念を深め、良い例会、経営指針成文化運動、会員増強運動を実践するなかで同友会型企業を広げ、地域により影響力をもつ団体に発展することに取り組もう」と呼び掛け、第2分科会の討議を締めくくりました。
●同友会の足りないところが討論できた。グループ長として進行が良くなかったのですが、グループの方のフォローで、いい討論ができました。“これからの・あたらしい”同友会らしさをつくる必要を感じました。
●社員と大切に(お互い同志)→コミュニケーションも十分にとり、自主的社員に!討議には、本音を語り、学びある例会から。必ず自社に取り入れる様にする!社員と共に社員が運転手になってもらえる会社づくりをしたいと思います。
●自主的社員を育てるには、経営者の思いをしっかりと伝える事が1番であること。トップダウン経営でも、経営者に共感しないと業績も上がらない。経営指針書が究極のトップダウンである。
●同友会組織について、いろいろと意見が出ました。もっと「魅力ある活動とはー」について考える機会になりました。いろいろな業種、規模の経営者の方の話をもっと用いて自身の経営に生かしたいという思いを強くしました。
●会員数の減少は大問題であるが、それをあまり問題視していないメンバーが多いという感じがする。ある程度思い切って、トップの刷新とか、例会での講師の選考とか、事務局の仕事の改善とかに努めてもらいたい。