障害者問題委員会学習会
SDGs その一歩先へ
1月24日、障害者問題委員会はオンラインでSDGs学習会を開催しました。冒頭、導入として(株)ブレーンネットワークの石川明未氏がSDGsの定める17のゴール、さらに細かく定義したターゲット、指標について説明しました。石川氏は既存の事業にラベリングをしただけで実践が伴わない事例(「後付けマッピング」や「SDGsウォッシュ」)が問題視されていることに触れ、一社一社の正しい理解と達成に向けた経営実践を強く呼びかけました。
続いて、京都同友会ソーシャルインクルージョン委員会の石井雄一郎副委員長((有)グラン・ブルー社長)が問題提起を行いました。石井氏は始めに2009年に京都同友会に入会して以降の同友会での学びと自社の取り組みを報告し、「京都同友会の経営指針道場で自分の三命(宿命・運命・使命)とは何かを考えたところから変わり始めた」と振り返りました。そして「経営指針書は経営者の抱える最も根源的な課題に応えるために、進むべき方向性を明確に示したもの」と話し、その重要性を訴えました。
また、故・赤石義博氏(元中同協顧問)からの学びを振り返り、「同友会理念にある『自主・民主・連帯の精神』の実践は、自社で働く社員や地域の人々の暮らしを守ること、皆が人間らしく生きることができる社会の実現につながる」と述べ、「人間尊重の経営」の本質の部分であり、SDGsで目指す「誰ひとり取り残さない社会」と変わらないことを伝えました。最後に「幸せの見える社会づくりは私たち中小企業の一社一社の行動から始まります。ワクワクする未来を社員と一緒に創造していきましょう」と締めくくりました。
その後グループ討議を行い、同友会理念とSDGsへの理解をいかに進めて経営実践につなげるかについて議論を深めました。
第2回学習会は3月22日午後6時からオンライン開催の予定です。ぜんち共済(株)の榎本重秋社長(神奈川同友会副代表理事)の報告を基に学びます。ぜひご参加ください。