(株)FILDESIGN 代表取締役 髙橋 京恵 氏


岡山北支部2月例会 2月21日 於=岡山国際交流センター
アンチ成文化だった髙橋氏でしたが、同友会での人との出会いや例会・委員会運営での学び、全国行事への参加で視野が広くなり、個人事業主から一歩進んで雇用すること、組織を創ること、そして事業を継続するために後継者を育成したいという思いへ、段々と視座が高く変化していったそうです。
この度、髙橋氏は成文化研修会最終章の時期と重なる報告者を引き受けてくれました。課題シートと向き合いながら大変な中、自社事業を深く見つめ、情熱的な報告となりました。髙橋氏の熱量ある報告を受けて、グループ討議も参加者の熱い思いにあふれるものになりました。「例会に参加して『いい話を聞いた。』で終わらせないために、アイデアを三つ持ち帰り、一つは取り組んでみる」「経営指針書の見直し、ビジョンマップの作成をする」―という具体的な意見も出ました。
何か新しい事に一歩踏み出すためには熱量が必要で、ハードルに感じるかもしれませんが、自分の思いを発信し行動すると協力者が現れ、さらに熱量は増します。掲げたビジョンを情熱持って語り、社員とともに実現するために、まずは様々な方に報告や役を受けていただき、チャレンジしていただくことが学びの加速につながると感じました。
なかよし薬局 代表 中山 智津子氏

(岡山南支部)

岡山南支部2月例会 2月27日 於=岡山国際交流センター
れば薬を必要とする人が減ると考えて《薬を売らない薬局》を目指してきました。
その中で身体と心の様々な変化が期待できる野草茶に注目し、(株)leafect(リーフェクト)を設立しました。国内の店頭販売やEC販売に加え、ドバイなどの中東を中心に海外でも精力的に販路を広げています。
中山氏が新事業を行う際に超えてきた壁や、既存の薬局業務の環境整備の取り組みの話も踏まえ、グループ討論では新事業や付加価値を高める取り組みについて活発な話し合いが行われました。
まとめとして、まずは新しい取り組みができる仕組みを社内に作ること、経営理念の共有のためにも社員さんも巻き込んで一緒に取り組むこと、そして中山氏のように自分の想いを素直に発信し、与えられたチャンスを逃さずにとにかく実行に移すことを確認し閉会となりました。
(株)Orb 代表取締役 河井 七美氏

「うちの会社、ニュースで取り上げられました!」そんな風に、あなたは胸を張って言えるご経験をお持ちでしょうか? 広報委員会ではそれが叶う、メディアに掲載される方法が習得できる勉強会を開催しました。講師は(株)Orbの河井七美社長です。参加者は、プレスリリースを自社で作成したことのある方から全く経験のない方まで幅広く約10人でした。
はじめに、プレスリリースとは何か大まかな説明がありました。種類は大きく分けて二つあります。一つは地元メディア向け、もう一つはウェブ配信向けです。提出先が異なるだけでなく、書き方も全く違うコツがあるのです。参加者はその違いに聞き入っていました。
その違いを少しご紹介しますと、地元メディア向けは、A4用紙一枚に発信側として完結にまとめることがポイントです。記者が実際に取材をした上で記事を書くので、事実のみを伝えることが好まれるそうです。一方ウェブ配信向けは、提出した文章がそのまま配信されるため、掲載記事を自身が書くように仕上げることがポイントとなります。キャッチフレーズ、イメージが伝わる画像を多く活用、ストーリーを伝えると掲載確率がアップします。新商品や新サービスがなかったとしても、希少性や季節性、公益性や地域性など、PRの切り口を上手くまとめて発信することで、掲載のハードルはぐんと低くなるそうです。
今回の勉強会では、実際に今日から使える具体的な戦略を持ち帰ることができました。また、グループ討論では広義に「発信」について考え、SNSの活用事例についても話題に上がり、自由に意見交換を行うこともできました。ネット時代の現在、自社PRがしやすくなり、売上拡大のためだけでなく、自社が媒体に取り上げられることで社員が誇りを持てるというメリットもあります。上手な利用を進めたい意識を参加者で共有しました。
同友会会員の皆様へ
広報委員会では、自社のイメージアップやPR技術を具体的に習得できる勉強会を開催しています。次回開催時には是非ご参加下さい。一緒に学びましょう!
オサカダツール(株) 代表取締役 牧 明奈氏

作州支部2月例会では、オサカダツール(株)の牧明奈社長が同社の「10年ビジョンの策定」の取り組みについて報告を行いました。過去2年で実施した企業変革支援プログラムの自己分析シートの結果をもとに優先度の高い項目を抽出し、以前から必要だと感じていたビジョン作成に取り組んだ、とのこと。
経営指針書に「10年後のオサカダツールの姿」を掲載するにあたり、経営者の考えたビジョンではなく社員とともに目指すビジョンを作るために、24年の夏に社員全員で「10年後の自社を考える」というグループワークを実施。経営理念をベースに社員とともに「こうなりたい」を話し合う機会をつくることで、今まで自分だけでは描けなかった10年ビジョンが身近になった、と話しました。また、この取り組みができたのは、経営指針書を社内で共有し、改善活動など社員とともに会社を変えていくことを続けてきた積み重ねがあったからと振り返りました。
報告の最後に牧社長は「会社は経営者の器以上に大きくならないと言われます。だからこそ経営者は自己変革と成長を続けなければならないし、同時に社員が自律的に動いて経営者の器以上に成長する仕組みづくりを進めることが重要です。社員や課題に真摯に向き合い、成長し続けることこそが経営者の責任」と締めくくりました。