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2017年度岡山大学提供講座

「現代中小企業論」全15講終了

 7月31日、岡山大学経済学部に提供講座として会員が講師として登壇した「現代中小企業論」が最終講を迎えました。この講座は、2009年度から継続しており、中小企業の存在価値を知ってもらい、就職の対象として認識してもらうことと、中小企業憲章の精神を教育界に広めることを目的に社員教育求人(旧共同求人)委員会が窓口となり運営しています。

 初回の総論としての中小企業の歴史と存在意義についての内容を皮切りに、自社事例と業界の状況を含めた内容を基に講義を進め、終盤では中小企業と障害者雇用、女性の活躍推進、地域とのつながりなど毎回違ったテーマで中小企業の魅力について伝えてきました。

 最終講では、まず担当教授の北真収先生から感想をいただき、その後「地域社会と中小企業」とのテーマで、パネルディスカッションを行いました。パネリストとして経済学部学生3人、同友会側から髙橋正志氏、梶谷俊介氏が登壇し、北教授がコーディネーターを務められました。

 一つ目のテーマ「中小企業と大企業の求める人材像の違い」について、まず企業側から「自社の目指すところに共感してくれるかどうかを重視する」などの意見が述べられ、それに対して学生からは「自主性のある人は中小企業に向いている」、「大企業では、スキルである程度絞られるが、中小企業はまず人柄を見ていると思う」、「その人の個性に合わせた仕事ができる」との発言がなされました。また、北教授から「『岡山から出たくない』というこだわりで地元企業を受けるような学生はどう捉えられるか」との質問があり、「県内での異動はあるが、家庭の事情を配慮するようにしている」との回答がされました。

 二つ目のテーマとして「中小企業で働くということ」が取り上げられ、中小企業の魅力として学生からは次のような意見がでました。「自分ではチャレンジしようとしないこともする機会が巡ってきて、自分の新しい可能性が発見できそう」、「人が少ない分、自分が会社全体を見て、同僚や会社のために今できることを協力しながら仕事ができそう」、―逆に欠点と感じる部分として「一人ひとりの負担が大きい」、「休む時のフォロー体制が大企業に比べると弱い気がする」、との意見がありました。それに対して企業側から会社に縛り付けるよりも外に出て行って色々吸収してほしい。会社の制度も『一緒に変えていこう』というスタンス。人数が少ないからこそ融通の利く部分もある」などと語られました。

次年度に向けて改善点などを共有

経済学部担当教授らと意見交換会を実施(7月31日、於岡山大学)

最終講終了後、会議室に移動し、今年度講義を受け持った会員経営者と経済学部の先生方との意見交換を行いました。次年度の検討課題として、

■ 受講者に見合った教室を使用することで、学生と距離を近くする
■ 経営者と社員が一緒に登壇する回を増やす
■ 他学部の学生にも参加できる授業にできないか
■ レポート作成時間を短縮して、学生同士の意見交換をしてはどうか

などの意見がでました。今年度の学生の参加は、各回約70人でした。

 社員教育求人委員会では、今後も引き続き講座を提供することにより、学生や先生方に中小企業で働く魅力を知っていただく場として充実させていく予定です。

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