2023年12月21日、津山県域雇用労働センターにて津山支部・社員教育求人委員会合同12月例会「企業経営者と高校の先生の意見交換会」を開催し、津山市と近隣の高等学校の校長・教頭先生を含め31人が参加しました。少子高齢化や企業の人材不足といった地域課題を解決する糸口を探ろうと、社員教育求人委員会に関わる他支部会員も多く参加しました。
冒頭では、同友会の説明をオサカダツール(株)の牧明奈社長(津山支部)が行い、同友会理念や地域との関わりを伝えました。
続いて(株)アイダメカシステムの丸山隆行社長(津山支部)と岡山県立津山工業高等学校の高林康徳校長が「地域における中小企業と学校の関わり―地域を守り、未来を創る」のテーマのもと、対談を行いました。丸山氏は「これからは特に職業観の醸成や人間性の向上が重要。学校は生徒に働くことの意味を伝え、学生一人ひとりの長所をしっかり伸ばせる環境を作ってほしい」「企業として、どこにどのような協力をすれば良いか学校側の希望をききたい」など、企業視点の要望や疑問を伝えました。高林校長からも「企業は採用する学生の能力や到達点をどこまで求めているのか」「若手教員育成のために、企業の社員教育や技術伝承の手法を教えてほしい」といった質問が投げかけられ、丸山氏は自社の事例を挙げながら見解を述べました。
<写真>左から、高林康徳校長、丸山隆行社長
その後、「地域の未来を次世代の人々(学生や社員など)につなげるために企業と学校はどう関わっていくか」のテーマでグループ討議を実施し、地域の維持発展を念頭に置いた各組織の課題解決や連携について議論を行いました。最後に参加した先生方から「企業経営者と一緒に地域について考える機会は貴重でとても良い学びになった」「教員と企業のつながりを深めるためにも今後もこのような場を設けてほしい」「今日の話をもとに、教員や生徒、保護者にも地元企業をより知ってもらえる機会を増やしたい」などの感想が伝えられ、盛会のうちに終了となりました。
主催支部支部長の感想
今回ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。津山支部としても久しぶりに30人を越える方にご参加いただけたことはとても大きな成果だと思います。「採用や求人」ではなく、「地域の未来を一緒に考える」ことをテーマに据えたことで、様々な立場・視点からの意見交換が行えました。地域に対するそれぞれの思いの共通点を知り、お互いが協力・連携できそうなビジョンについて話ができたグループもありました。 先生方からは「また開催されるなら他の先生も誘いたい」といった声もいただき、今後も継続開催していく意義を見出せたと思います。 津山市は企業と学校との仲介役を「つやま産業支援センター」が務めていて、情報交換やグループワーク、生徒と企業の交流会など、県内でも先進的な取り組みを展開しているエリアです。今後、その輪に同友会として関わっていき、産官学の垣根を越えてお互いが気軽に相談・協力できる関係性を作っていきたいと思える会合でした。次回開催の際には、ぜひ他支部の会員の方もご参加ください。
津山支部長 川畑 幸太郎((株)イデ・エイコ 代表取締役)