備北支部2月例会・活動報告
松本なおやの
「激動の時代を生き抜くマーケティング」
<報告者>岡山同友会理事・岡山北支部長 株式会社 アルマ経営研究所 専務取締役 松本 直也 氏
日 時:2023年2月24日(金)18:30~
会 場: (株)賀陽技研 大会議室
<討議の柱>
「1.今までどのようなマーケティングをしてきましたか?」
「2.あなたは『どんな価値』を『誰に』『どのように』届けようとしていますか?そのために何を実践しますか?」
参加者の主な感想
●まさに、現状抱えている案件と今回のこのテーマが合っていました。企業こそがブランドでありマーケティングという面が腹に落ちました。また、顧客に対しての人間性を見つめ直すよい機会となりました。
●マーケティングについて普段あまり考えることがなかったですが、今回の例会を通じて良い学びができたと思います。お客さんに寄り添い、お客さんの話を聞くこともマーケティングの一つと理解しました。今そういう行動が少なくなってきているように思います。何時間もお客さんと話をすることは無駄な時間に思えるかもしれませんが、中小企業としてきめ細かいサービスの提供を考えた場合、それが逆に営業戦略として強みになる場合もあるのではないかと感じました。顧客の共感を得るには、自社の強みを知ることや会社(経営者と社員)の信頼が必要であると思いました。
●マーケティングとは経営そのものであり、能動的に取り組む事であるというからグループの方々の会社の前向きな取り組みをお聞きできて、勉強になりました。
●自社の企業ドメインを定めることとマーケティングは同義であると認識しました。どのように自社を潜在的なお客様に見つけてもらうか、お客様目線でもっと取り組んでいきます。また、現在のお客様ともコミュニケーションを取り続けて、ニーズを引き出していきます。
●マーケティング1.0~5.0の考え方をわかりやすく説明していただけたので、理解が進んだ。結局のところ、同友会が提唱してきた「理念の内外への発信」や「企業の社会的責任」「環境経営」などは、単なるターゲットとしての消費者を増やすことが目的なのではなく、「共感者」を増やすことを目的にしていることがよくわかった(マーケティング3.0の考え方に近い)。『企業変革支援プログラムver.2』は、さらに一歩進んで「既存顧客との関係強化」「顧客生涯価値の最大化」「インフルエンサーの育成」などにも触れており、これはIT等を駆使した顧客との価値共創(マーケティング4.0)の領域にまで踏み込んでいると言えるだろう。その意味で、同友会が提唱していることは最先端のマーケティングの考え方に近いとも言える。ただ、参加者の多くは市場調査や顧客の要望への対応に固執しているようで、マーケティングの非常に限られた部分にしか目が届いていない印象も受けた。もっと広い意味でマーケティングを捉えることが大切だと思う。
●何の仕事においても得意分野を生かし、相手の気持ち考え、相手のために行うことが、マーケティングの極意。