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第24回「魅力発信!-New Face」(株)エル・フレーズ

新連載
魅力発信!
-New Face-第24回

この連載では「よい会社・よい経営者」をめざして学び始めた新会員さんにスポットライトを当て、同友会でどんなことを学び、どんな企業を目指すかを語っていただきます。日々奮闘している会員企業を紹介します。


(株)エル・フレーズ
代表取締役 河合 直美 氏

2023年入会・岡山北支部

(株)エル・フレーズ
<所在地>〒704-8182 岡山市東区広谷309  TEL 086-201-7601
<事業内容>苺をメインにしたテイクアウト専門のカフェ
【WEB】https://cafe.el-fraise.com/

苺農園の一員になるまで

(藤井)最初から苺栽培をしていたのですか?
(河合)私自身は一般企業に勤めていて、苺栽培に携わって16年です。義理の父と母が苺農園をしているのを見て、ずっとやりたかったんです。会社では一日中室内で働いていて「窮屈だなぁ」と感じていた時に希望退職の募集があったので、これ幸いに退職しました。
(藤井)もったいないですね、家族は反対しませんでしたか?
(河合)まだ勤めている時に「農園を一緒にやりたい」と言ったことがありますが、義母にそっけなく「止めとかれ」と言われました。私はもともと低血圧で朝が弱かったので、朝早くから収穫にとりかかる苺の栽培は無理だと思われていたようです。
(藤井)それでも諦めなかったんですね。旦那さんも反対でしたか?
(河合)夫は「やりたいならやればいいよ」と言ってくれました。6年前に義父が亡くなってからは、私中心でさせてもらっています。
(藤井)なるほど、河合さんの熱意が周りを動かしたのですね。

おいしい苺へのこだわり

(藤井)苺の栽培は大変だと聞きますが?
(河合)そうですね、早い品種は11月から6月いっぱいまで収穫して、6月から9月には苗を育てるので「苺農家は13カ月で回っている」と言われるほどです。義理の父と母の代から50年以上続けていて、近所には苺農家が何軒もありましたが、後継者がいないためどんどん辞めていっています。うちでは少しでもおいしい苺を作って付加価値を付けようと様々な勉強をしました。BLOF(ブロフ)理論を導入したのは4年前です。
(藤井)ブロフ理論って何ですか?
(河合)BLOF理論というのは、土壌の成分を科学的に分析して、不足している栄養分のみを補うものです。そのような取り組みが実を結び、大きくて甘い苺ができました。食物の本来持っている力が引き出されて、農薬も少なくて済むので安心です。(一社)日本有機農業普及協会主催の「オーガニック・エコフェスタ2021栄養価コンテスト イチゴ部門」で最優秀賞をいただき、栄養も保証付きです。また今年は、加工品のジェラートが岡山商工会議所主催の「おかやま果実」にも選定され、味には本当に自信があります。
(藤井)一級品ですね!

カフェ エル・フレーズ開店へ

(藤井)そのおいしい苺をカフェで味わえるんです か?オープンしたのはいつ?
(河合)今年の1月15日「いちごの日」に開業しました。農園で作った苺を仕入れて加工販売しています。そのまま食べてもおいしいですが、様々な形で味わってほしいと開店しました。ジェラート、ジャム、スムージーなど新商品を次々開発しています。その開発にあたり酪農家や養蜂家など様々な方と繋がることができて、これからもそんな風に輪を広げながら、一緒になってお互い良くなっていきたいと願っています。
(藤井)将来どうしたいですか?
(河合)今はテイクアウト専門ですが、中でくつろげるカフェにしたいです。それから、小さなお子様連れの方にも楽しんでもらえるよう、苺狩りを始めることも考えています。苺の栽培品種も増やしたいので、ビニールハウスをもう二棟増設したいです。そして自信を持って送り出せる苺や加工品をより多くの皆さんに、ゆくゆくは全国にも売り出したいですね。


取材:NPOエリア・イノベーション 藤井 智晴 (株)イケル 山下 秀男
執筆=河合直哉行政書士事務所 河合 直哉

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