魅力発信!
-New Face-第32回
この連載では「よい会社・よい経営者」をめざして学び始めた新会員さんにスポットライトを当て、同友会でどんなことを学び、どんな企業を目指すかを語っていただきます。日々奮闘している会員企業を紹介します。
(株)竹本商事運輸 代表取締役 竹本 雅章 氏
(2023入会・備北支部)
<所 在 地> 〒716-0051 高梁市松山297-6(高梁営業所)
< T E L > 0866-22-0311
<事業内容> 石灰、砕石、砂の輸送・販売。その他工業製品の輸送、倉庫業、自動車修理業
< U R L > https://www.takemoto-su.com/index.php
< T E L > 0866-22-0311
<事業内容> 石灰、砕石、砂の輸送・販売。その他工業製品の輸送、倉庫業、自動車修理業
< U R L > https://www.takemoto-su.com/index.php
始まりは木材輸送から
大西 | 事業内容から教えて下さい。 |
竹本 | 運送業と石灰などの販売業、倉庫業と自動車整備業です。商社としても、お客様から要望があれば石灰などの商品を提供することもあります。石灰の荷主様の中には、うちが間に入らないと売らないという方もいらっしゃいます。「トラブルがあったとき間に入って解決してほしい」という意味合いもあるのでしょうね。 |
大西 | それだけ信用が厚いということですね。創業当初から石灰輸送をしていたのですか? |
竹本 | 1963年に個人で創業した当時は、高梁地域の山から切り出した木材の輸送から始まっています。その後、水島コンビナートで石灰を使うことになって、新見で採掘する石灰の輸送にシフトしていきました。 |
経営者としての姿勢
大西 | 事業は順調そうですが、経営者として心がけていることはありますか? |
竹本 | 当社には社員が74人います。その後ろに家族の生活もあることを意識して経営しなければと身が引き締まります。また、車を運転するにあたり事故も時にはありますが、事故報告に内心ハラハラしていても、落ち着いて指示を出すように心がけています。 |
大西 | 経営者の責任を意識されていますね。社員さんに思うことなどはありますか? |
竹本 | トラックドライバーは拘束時間が長く低賃金なイメージがあるのでそれを払拭できるように、働きやすい環境を整えています。元請け比率が高いのが自社の強みで、直接荷主さんと話ができるので定期的に意見交換をして良好な関係を築いています。創業当時は「お客様の依頼は絶対に断らない」という姿勢でしてきましたが、2024年問題も荷主さんに理解していただける部分もあるので、働く人の立場も考え、法令遵守した上で「お客様の要望には誠意をもって応える」という理念に変えました。 |
大西 | お客様、社員さんのことを長期的な視点を持ってバランスを取りながら考えているのですね。 |
経営指針発表会を実施して
大西 | 成文化研修会を受講していかがでしたか? |
竹本 | 受講して本当に良かったです。経営者として経営について考える時間が持てたのが一番大きかったです。自社を振り返るきっかけになりましたし、先代たちがどういった思いで継いできたか、目を向けるきっかけになりました。 |
大西 | そうですね、承継する側としては会社の成り立ちをあらためて知る良い機会ですよね。 |
竹本 | また様々なことを考える中で、ドライバーの仕事は家族の理解があってこそ成り立つのだと気づきました。今はまだ十分ではありませんが、社員とその家族も大切にしたいとの思いを強くしました。 |
大西 | 指針発表会はしましたか? |
竹本 | 4月に発表しました。ドライバーが多いので全員一度にとはいきませんが約40人が来てくれました。今回の指針は私一人で作ったので、「次回以降はみんなで知恵や意見を出し合って作りたい」と伝えました。継続してみんなを巻き込んで、将来的にいい会社になればと思います。 |
大西 | 素晴らしいですね。まず何から取り組みますか? |
竹本 | 土地を購入したので倉庫業を強化していきます。輸送・管理を一括してできれば仕事の幅が広がります。また定年を迎えたドライバーの働き口として、リフトマンや警備への移行を考えています。会社の制度としては育児・介護休暇を誰でも取得できる環境を整備したり、長時間座席に座るので座り心地の良いワンランク上のシートを導入することも検討したいですね。 若者の運転免許離れが進んでおり業界全体で人材獲得に課題がありますが、働く環境を整備することで選ばれる企業になり、10年、20年発展していきたいと思います。 |
執 筆=(株)二鶴堂 大西 肇
取 材=(株)イケル 山下 秀男