
魅力発信!
-New Face-第38回
この連載では「よい会社・よい経営者」をめざして学び始めた新会員さんにスポットライトを当て、同友会でどんなことを学び、どんな企業を目指すかを語っていただきます。日々奮闘している会員企業を紹介します。
パソコン駆け込み寺 岡山下中野教室
代表 田邉 明弘 氏
(2025入会・岡山北支部)
<所 在 地> 〒700-0973 岡山市北区下中野348-101-2
<W E B> https://sumaho-okayama.com/
< 事業内容 >「就活」・「転職」・「スキルアップ」に向けた、アットホームなパソコン教室
<W E B> https://sumaho-okayama.com/
< 事業内容 >「就活」・「転職」・「スキルアップ」に向けた、アットホームなパソコン教室
人生を変える“駆け込み寺”──
田邉さんが語る「パソコン教室」誕生の裏側
「僕が一番パソコン苦手だった」から始まった、共感型の教室
「僕が一番パソコン苦手だった」から始まった、共感型の教室
16年間会社員として働いて、その後感じた事
山下 | どんな経緯で開業に至ったのですか? |
田邉 | 交通事故に遭って1年のリハビリ後、障害者の専門学校を出て、工場に就職しました。最初はライン作業だったのですが、最終的には生産管理の管理者を任されました。16年間働いて大変な時期もありましたが、楽しかったですよ。ただ、そこで過去に考えていた「起業」という思いがふつふつと湧いてきました。 |
山下 | そこで自分で起業しようと…? |
田邉 | はい。入社した当時はパソコン(以下PC)が導入され始めた時期で社内業務がPC化されていく中、PCには苦手意識がありましたが、僕はできないことをそのままにしたり諦めたりできない性質なので、5つもPC教室に通いました。でもどれも身につかず、結局後輩に教えてもらい使えるようになりました。その時、「やり方」「考え方」だなと思ったのが転機でしたね。 |

業界に風穴を開けようと思って開業
山下 | だからPC教室をやろうと思ったのですか? |
田邉 | ええ。同じように悩む人の力になれるし、利益重視の大手パソコン教室の業界に風穴を開けたいと思いました。最初はフランチャイズ契約して2009年に開業しました。でも実際始めてみると、教え方や料金など本部から制約を受ける部分が多く窮屈でした。 |
山下 | 現在は独立されているのですか? |
田邉 | はい。それまでにロイヤリティーで1,000万円近く払ってきましたが、22年に完全に独立しました。今は「学びたい人が納得いくまで通える教室」をテーマにしています。コース料金と月謝を払えば月に何回来てくれてもいいですし、身につくまで通ってもらえます。 |
その人が会社で活躍する姿を目ざす
山下 | 生徒さんはどんな方が多いですか? |
田邉 | 30代〜50代が中心ですが、最近若い世代の方も増えています。転職したい人、ExcelやWordを覚えたい人、あとは定年後に何か始めたい方もいます。うちはMOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)の資格取得ももちろんですが、実際の業務で役立つことを重視しています。僕は、その人が会社で活躍して、会社でも重宝される人材になってほしいのです。 |

人生が変われる教室に
山下 | 今後の目標は? |
田邉 | 将来的にはパソコン教室を受け継いでくれる人に継承したいので、そのためにも売上目標を達成することが最優先ですね。これからも「人に寄り添えるアットホームなコミュニケーション型の教室」を継続します。また、一生懸命やっているのに上手くいっていない方が集まれるような場を作って、新事業として展開するのが次の目標です。 僕の教室は「人生を変える場所」だと思っています。たとえ一人でも、「ここで変われた」って人が増えてくれたら、本望ですね。 |
編集後記
田邉さんの話は単なるビジネスの話ではなく、「生き方そのもの」でした。“できなかった自分”を強みに変え、同じ悩みを持つ人に寄り添う姿は、多くの人に勇気を与えるでしょう。
田邉さんの話は単なるビジネスの話ではなく、「生き方そのもの」でした。“できなかった自分”を強みに変え、同じ悩みを持つ人に寄り添う姿は、多くの人に勇気を与えるでしょう。