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第37回「魅力発信!-New Face」STORY


魅力発信!
-New Face-第37回


この連載では「よい会社・よい経営者」をめざして学び始めた新会員さんにスポットライトを当て、同友会でどんなことを学び、どんな企業を目指すかを語っていただきます。日々奮闘している会員企業を紹介します。

STORY 代表 脇本 吏 氏
(2025入会・岡山北支部)
<所 在 地> 〒701-0162岡山市北区納所156-1(merci CAFE&FASHION )
<事業内容>カフェ・アパレル併設店舗(merci CAFE&FASHION)
< U R L >merci CAFE&FASHION fashion.merci_2024  ※いずれもインスタグラム

田園に抱かれるように建つスタイリッシュな建物に入ると、白を基調とした店内には観葉植物が随所に配置され、1階のカフェと2階の洋服店がゆるやかにつながっています。

創業の経緯
藤井  お店を立ち上げた経緯を教えていただけますか?
脇本もともと服が好きで、大学時代にフランスに短期留学して語学の勉強をし、卒業後は東京のファッションブランドで働いていました。3年くらい経験を積んで、いずれは岡山に戻って洋服店を開くつもりでした。
藤井カフェをしようと思ったのはなぜですか?
脇本岡山で花屋をしていた母から、「花屋との親和性が高く、相乗効果が期待できるカフェを運営してくれないか」と言われました。そこで自分のやりたい洋服店を一緒にできるのならという条件で引き受けました。しかし当時は新型コロナウイルスが流行していて、飲食事業の新規開業は融資を受けることができませんでした。そのため、母の会社の新部門という形式で洋服店とカフェの新事業をすることになり、私はその事業を運営する個人事業主という形で2024年7月に開業しました。
社名の由来
藤井  社名にも思い入れがあるのですよね。
脇本ええ。「STORY」って、日本語に訳すと「物語」とかいう意味になりますけど、お店をやっていく上で、社員やお客様はもちろんなのですが、取引先などと関わっていく中で、そういう方たちの過去、現在、未来をうちの会社を通じて、楽しみだったり、良いことばかりではないと思いますが、物語を生み出していけたらなあっていう思いを込めています。
藤井意味が深いですねー。
カフェの特徴
藤井  カフェの特徴を教えて下さい。
脇本コンセプトは、田園に囲まれ店内にも植物のある店にし、窓枠を額縁に見立てて、窓から見える景色を絵画として美術館のようなカフェです。窓から見える風景から四季を感じられるようになっています。(同)kotoarchitecture lab(倉敷支部)が設計したこの建物は、世界有数のデザイン賞「Aデサインアワード2025」でブロンズ賞を獲得しました。
藤井ああー確かに、この窓から見える風景が絵のようですね。
脇本そうでしょう? 1階のカフェで提供する料理は、野菜中心の健康的な食事を意識して、土づくりからこだわっている農家と契約して直接仕入れた材料を使っています。開店当初は20代~30代の女性が多かったですが、近ごろは60~70代の方も来店されます。最初は私も中で調理していましたが、今は通常業務をスタッフに任せています。
アパレル事業について
藤井  アパレル事業について教えてください。
脇本 2階が洋服店です。岡山にセレクトショップが少ない中で、まず生地からこだわって、染料も植物由来のものにこだわり、デザイナーよりもむしろパタンナーが作る服にこだわって選んでいます。
藤井なぜパタンナーが作る服なのですか?
脇本 パタンナーは体形の違いを理解して、それを型に起こして作っているので、誰が着ても綺麗に見えるというか、そこまで考えられているのです。その分価格はしますが、5年、10年と長く着られる良い服ですし、自信がつくし、自分への投資となり、その価値を考えれば決して高くないと思います。私はファッション業界での勤務経験があるので、その商品の魅力を発信してお客様に知っていただけるようにしていきたいです。
藤井どんな風に魅力を伝えていますか?
脇本お客様のライフスタイルに合う提案をして納得していただいています。現在は40代〜70代の方が多いですが、今後は20代〜30代も取り込んで、客層の幅を広げたいと思っています。
藤井そのためにどのような手を打っていますか?
脇本若い世代向けにSNSで発信しています。集客はホームページ、インスタで服の写真だけでなく、服を着ているところと動画をあげ、認知度を高めていきます。不特定多数を広く狙うよりも、こだわりの強い店なので狙ったところに届くように意識しています。
将来ビジョン
藤井 長期的な将来像はありますか?
脇本カフェでは贈答用の菓子製造、アパレルとしては自社ブランドを開発していきたいです。要するにメーカーを目指しています。自社製品で安定して儲けられるようになればと思っています。また、衣食住の循環を作りたいと思っていて、今この辺りには母の花屋とこの店だけですが、最終目標はこの周辺を問屋町のように様々な店が集まる、活性化された地域にしていけたらと思っています。
話者=NPOエリア・イノベーション 藤井 智晴
執筆=ファイナルストン・コンサルティング 末石 浩二

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