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あなたの知らないわが社のヒミツ・その7-倉敷鉱泉(株)

倉敷鉱泉(株)
会 員: 代表取締役 石原 信太郎 氏 (倉敷支部) 2007年入会
回答者: 前田 沙緒里さん
所在地: 倉敷市美和2-7-17
TEL: 086-422-6020
URL: http://www.kurashikikousen.com
事業内容:調味料、清涼飲料水製造販売
左から石原社長、前田さん

その1. 社名のヒミツ

中村 早速ですが、「鉱泉」ってどういう意味なんですか?
前田 昔はラムネの製造など多くの飲料メーカーが使用していたそうです。時代と共にどんどん廃業して数が減り、若い人には何の会社か分からなくなっていますね。倉敷にも数社あったようですが、今ではウチだけになっていると聞きました。

その2. 会社、商品の変遷

奥田 もともとはラムネが始まりですか?
前田 はい、1910(明治43)年に足守でラムネを含む飲料水製造を始めたと聞いています。そこから倉敷に移転して、48(昭和23)年に今の倉敷鉱泉(株)になったそうです。
奥田 ラムネ以外にも商品がズラッと並んでいますね。
前田 ラムネは今も製造していますが、時代に合わせてペットボトルの販売も始めたり、商品開発してきたと聞いています。また、もともと会長がたこ焼き店で使う業務用のソースを作っていたこともあって、社長が家業を続けるために飲料と並行して調味料の開発・販売をしてきた結果、今では30種類以上にもなっています。
中村 どなたが開発しているのですか?
前田 会長が中心ですが、最近は社長もしています。生鮮野菜を使用し、化学調味料を一切使わずひと手間かけた商品を開発して、今では全国発送もしています。

その3. ポン酢が爆発的に売れた裏で…

中村 ポン酢が話題になっていた印象がありますが?
石原 9年頃、立て続けにテレビや新聞で紹介されて、ホームページがパンクしたり、電話が一時間ぐらいずっと鳴り止まなかったことがありました。
中村 突然そうなったのですか?
石原 それまではじわじわ広がっていたのですが、塩ポン酢が珍しいということでテレビ番組に取り上げられたりして―そんなことがあって取引先に納品に行ったら、店の外にズラーッと行列ができていて、作ったばかりの商品を慌てて配達に行くということがしばらくありました。もうあんなことは二度と嫌ですね(笑)。
中村 あはは! ありがたい悲鳴。でも商品そのものが良いから、それだけ爆発したのではないですか?
石原 うちは添加物や化学調味料を使わないということにこだわっているので、まず美味しいものを作ってそれから価格を決めています。だから一般的なものより価格が高めですが、そこがうちのこだわりだし、差別化としてこういう作り方をしています。
中村 なるほど~。

その4. 社長はどんな人ですか?

奥田 社長のこだわりを聞いたところで、社員さんからみて石原社長はどんな人ですか?
前田 いい意味で、社長らしくない人です。フレンドリーで、仕事以外の話でも気軽にできますね。実は社長はギター、ウクレレ、三線なんかも弾くのですよ。仕事終わりに会社で演奏したりしてくれます。
奥田 へぇ~意外だなぁ。ほかに、社内の特別な行事などはありますか?
前田 会社の創業日には鰻重を取ってくれて、皆で美味しくいただいています。
中村 なんで鰻?
石原みんな寿司より鰻が良いみたいで、なんとなくそうなっちゃいました(笑)。

その4. この場を借りて一言

奥田 では前田さん、最後に伝えたいことはありますか?
前田 これからも素材の味を活かした調味料を皆様にお届けできるよう頑張ります。社長も会長もこれ以上値上げしたらお客様が離れると心配していますが、良いものは高くても買ってくれる人がいると思うので、値上げしましょう! それから、やはり後輩がほしいので若手を入れて下さい。
奥田力強い後押しですね! これからも安全安心こだわりの調味料を食卓に届けてください。
今回は倉敷鉱泉(株)の秘密に迫りました。次回は、あなたの会社にお邪魔するかもしれません。
取材=フナキ運輸㈱ 奥田 建志
   あいコン実行委員会 中村 亜依
執筆=河合直哉司法書士法人 河合 直哉
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