
魅力発信!
-New Face-第36回
この連載では「よい会社・よい経営者」をめざして学び始めた新会員さんにスポットライトを当て、同友会でどんなことを学び、どんな企業を目指すかを語っていただきます。日々奮闘している会員企業を紹介します。
(株)空庵 取締役 庵谷 陽子 氏
(2024入会・倉敷支部)
<所 在 地> 〒710-0133 倉敷市藤戸町藤戸47
< T E L > 086-428-8616
<事業内容>薬局事業(いほり薬局)、飲食事業(AromaカフェFelicita)、美容事業
< U R L >https://kuuan.co.jp/
< T E L > 086-428-8616
<事業内容>薬局事業(いほり薬局)、飲食事業(AromaカフェFelicita)、美容事業
< U R L >https://kuuan.co.jp/
社名の由来
藤 井 | まず気になる社名の由来を教えてください。 |
庵 谷 | 私は幼い頃から弘法大師(空海)様に憧れていて、「空」や「無」という概念に強く惹かれてきました。何かに執着することをやめ、当たり前ではない有難い日々に感謝し、正しい目標をもち、イキイキ「生きる力」を引き出せる事業を目指し「空庵(くうあん)」と名付けました。 |
藤 井 | 確かに、日常から解き放たれるような空間作りがされていますね。創業当時のエピソードを聞かせていただけますか? |
庵 谷 | スタートは自宅の一室で行っていたヒーリングエステでした。最初は、母子家庭のお母さんたちが悩みを抱えながら子育てしている姿を目の当たりにして、無償で施術を始めました。前職でエステティシャンをしていたので、自分にできることで力になりたいという思いからです。お母さんが元気になれば家族みんなが明るくなると信じて3年ほど続けていたところ、最初は反対していた義母が「やってごらん」と背中を押してくれました。 |
藤 井 | 姑さんの後押しは頼もしいですよね。現在はどのような体制で事業を運営していますか? |
庵 谷 | 薬局事業、飲食、美容健康事業の3本柱で、「人の生きる力」を総合的に支える事業展開をめざしています。 |
目指している未来
藤 井 | 目指している未来像について教えてください。 |
庵 谷 | 最終的なゴールは、誰もが自信を取り戻せる場所をつくることです。それを「さつまいも畑」を介して、子どもたちが土に親しんで生き、恩恵と喜びを感じる場所、行き場を見出だせない人たちが「生きる力」を取り戻して復帰につなげる場所を実現したい。全ての事業はそのためのツールに過ぎません。「食べることは生きること、体を作るのは栄養と愛情」——その基本を大切にしながら、誰もが自然体で自分らしく生きられる場を広げていきたいです。自社事業を通じて自立した仕組みをつくり、 自らの力で人を幸せにしたいと思っています。 |
藤 井 | 人に対する深い愛を感じますね。スタッフとの関係性も良さそうです。 |
庵 谷 | 本当にスタッフに恵まれています。年に一度の忘年会では仕事を通しての良い経験や、お客様とのご縁に感謝の気持ちが溢れ、泣いてしまう場面もあります。それがすごく嬉しいですね。スタッフの採用・育成も、「思いを共有できる人」である点を大切にしています。たとえば、薬を包むたびに「この薬で元気になりますように」とおまじないをかける薬剤師もいます。こうした小さな積み重ねが、空庵のあたたかい空気をつくっているのです。 |
挑戦したいこと
藤 井 | 日々の積み重ねですね。最後に、これから挑戦したいことを教えてください。 |
庵 谷 | 良い環境の源は、本気の人だと思っています。本気で頑張る人がきちんと評価される社会でなければならないと感じています。事業を通じて、「生きる力」を引き出せる未来を形にしていきます。 |
藤 井 | 庵谷さんの描くやさしい未来が実現することを期待しています。 |
「生きる力を取り戻す空間を」—空庵が描くやさしい未来図—
南欧風の明るい建物に、小さな子供づれでもくつろげる居心地の良さそうな個室が4室あり、落ち着いた色合いの店内には健康や美容に配慮された同社の商品や雑貨が並べられ、やさしい空間が迎えてくれます。
南欧風の明るい建物に、小さな子供づれでもくつろげる居心地の良さそうな個室が4室あり、落ち着いた色合いの店内には健康や美容に配慮された同社の商品や雑貨が並べられ、やさしい空間が迎えてくれます。

編集後記
取材にはスタッフの皆さんも同席してくれました。最後に、こんな言葉を伺いました。「代表が言うことは絶対できるとみんな信じています。ここで協力することが、自分の人生にとってどれほど大切な時間になっているかしれません。」庵谷さんの想いが、しっかりと現場に根づいている。空庵が育む空気のあたたかさを、あらためて感じたひとときでした。
取材にはスタッフの皆さんも同席してくれました。最後に、こんな言葉を伺いました。「代表が言うことは絶対できるとみんな信じています。ここで協力することが、自分の人生にとってどれほど大切な時間になっているかしれません。」庵谷さんの想いが、しっかりと現場に根づいている。空庵が育む空気のあたたかさを、あらためて感じたひとときでした。