「私が同友会で学んだこと!! 全社員で実践する意識改革!」 ㈱セキュリティハウス 小野真人
第2分科会はオブザーバーを含め46人の参加でした。
報告者はサンコー印刷㈱の専務取締役である三村理秀氏・営業課長の難波秀彰氏・制作課の福部正樹氏の3人で、㈱オーネストの西井猛氏がコーディネート役を務めました。
同社社長の三村健氏は、長年同友会で学んだ事を実行し、社員教育には特に力を入れてきたとのことです。『中小企業では社員一人一人の変化がなくては会社は変わらない。皆さん勉強しましょう!』と普段からおっしゃられているとのこと。『勉強しようよ!高めていこうよ! そのためには費用は惜しまないよ! どんどん勉強しに行っておいで!』と背中を後押しする声が聞こえてくるようでした。
そうした土台の上で、三村専務と難波課長は幹部社員大学を、福部氏は社員共育大学を受講されました。仕事の後で総社から岡山まで行くことについて、当初は「疲れているのにわざわざ…」という気持だったにも関わらず、関わってくれる人たちの想いに触れることで次第に変化していったそうです。同時に社員に十分向き合いきれていなかったという三村専務にも同様の変化が…。今では幹部社員大学を卒業した社員を中心に経営理念を深めて、仕事だけでなく家庭についても真剣に話し合える関係を築くことができているそうです。
グループ討議では「社員教育をどのように取り組まれているか?」「なぜ社員教育が必要か?』という内容で意見交換しました。発表では「社員共育は同じ目的に向かっていく仲間として不可欠。それだけに経営者は理念を示して社員と向き合い信頼関係を築いていく姿勢が重要」という結論になりました。
最後に西井氏が『自社の理念を追求していく上で社員への信頼が非常に重要だと感じた。その姿勢が、自主的に学び成長したいと希望する社員を育てることに繋がっている
のではないか。ちょっとした気づきを実践していく―これこそが同友会の学びではない
でしょうか』と締めくくられました。
参加者の主な感想
▼社員共育の前に経営者が学ぶこと。理念・方針を明確にしなくて何を教育するのか。単なる作業を教えても会社は良くならない。サンコー印刷さんのような会社を、たくさん同友会として育てていくことが同友会の発展につながる
▼グループ討論の中で、社員教育をするには経営理念が必要ということを感じた。私も経営指針セミナーに参加したい
▼報告者の企業の理念がしっかり伝わっていると感じる。同友会型の共育システムを大いに取り入れたいと思います
▼経営者だけで決めてしまうトップダウンの経営ではなく、社員さんが自ら考え行動する全員経営と社員さんが働きがいを持って働ける会社を目指します
▼実際に受講された社員さんの話も聞けて本当に良かったです。一人ひとりが成長できるための風土と意識することの大切さを学ぶことが出来ました。共に育ち合える関係を作っていきたいと思います
▼初めての参加でしたが、自分自身の教育が全くなっていないとまず気付きました。このような場があるということをまず知れたことが大きな喜びです。