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第31回「魅力発信!-New Face」草花ToA(トア)


魅力発信!
-New Face-第31回


この連載では「よい会社・よい経営者」をめざして学び始めた新会員さんにスポットライトを当て、同友会でどんなことを学び、どんな企業を目指すかを語っていただきます。日々奮闘している会員企業を紹介します。

草花ToA(トア) 代表 藤丸 敦子 氏
(2023入会・岡山南支部)
<所 在 地> 〒701-0205 岡山市南区藤田564-131(岡山南商工会敷地内)
< T E L > 090-4140-3322
<事業内容>ドライフラワー作品販売。花材販売。教室。
< U R L > https://toaflower.shopselect.net/
保護者行事での手作り体験がきっかけ
藤井: 開業の経緯を教えてください。
山下: 20年ほど前、子供が幼稚園児くらいの時に保護者向けのリースづくり体験があって、そこで面白さにはまりました。
山本: 本腰を入れてし始めたのはいつから?
藤丸: 3年前です。子供の手が離れて金銭的にも余裕ができて花材が買えるようになったので、本格的に始めました。
藤井: 資格は必要ないのですか?
藤丸: 必要ありませんが、ドライフラワーに関してはインスタグラムで師匠を探し、静岡まで泊まり込みで修行にいきました。
藤井: すごい覚悟ですね!
藤丸: 師匠に花材の下準備やアレンジの基本、ワイヤーでの固定の仕方など基本的なことを教わりました。
山下: お店の名前の由来は?
藤丸: 起業するにあたり夫の存在が大きく影響していることから、夫と私の名前の頭文字を合わせました。すると「とわ(永遠)」にも聞こえるToAになったため即決しました。
贈り物として気軽に贈れる
藤井: どんな方がお客さんなのですか?
藤丸: お祝い事の贈り物として選んでくださる方が多いです。贈る相手のことを考え、忙しい生活の中で手間がかからないドライフラワーが選ばれているようです。また、自分で作りたい方向けのワークショップやレッスンも申込者が増えています。
藤井: どうやって宣伝していますか?
藤丸: SNS、HPと雑誌への広告掲載です。また、色々な所で開催されるマルシェにも出店して、認知されるきっかけを増やしています。
山下: 競合他社との差別化はどうしていますか?
藤丸: 生花を独自の乾燥室で新鮮なドライフラワーへと仕上げ、それを用いて作品を作り上げています。こだわりは、ドライフラワー専門店ならではの発色の良い花や葉物を取り揃え、新鮮なドライフラワーの風合いを生かしながらデザインしているところです。お客様のご要望で、ドライでは出せない色味を求められた時には、プリザーブドフラワー(※)も取り入れながら仕上げます。
※プリザーブド溶液により色味を付け、長期間保存できるようにした花材
現在の課題と今後の展望
藤井: 現在の課題や悩みは何ですか?
藤丸: まだまだ認知度が低く、ドライフラワーは茶色く枯れた花と思われている方が多いことです。
山下: それは日本だけの話?
藤丸: 欧米では昔から魔除けとして玄関に飾ったりして生活に馴染んでいます。日本は湿度が高いので、風土的にドライフラワーの歴史が浅いのが要因かと・・
山下: じゃあこれから広まると思うと、市場は期待できますね。
藤丸: はい、そう思います。あとは、同じような商品を安く売っているのを目にすると価格設定で不安になることもあります。
山下: 値段を決めるのは自分なのだから、その価格で買って喜ぶ人を探したら良いですよ。
藤丸:ええ。私のドライフラワーへのこだわりと妥協しない作品づくりの姿勢を一人でも多くの人に分かっていただきたいですし、店舗販売以外にもウェディングや店舗装飾、レッスンにも力を入れていきます。
山下: じゃあ一人では回らなくなりますね。
藤丸: 一年ほどは一人で経営し、ゆくゆくはアシスタントの採用も考えています。岡山でドライフラワー作家になりたい方たちを全力で後押しします!

執 筆=(株)聖・さくら学院 山本 達己
聞き手=(株)イケル 山下 秀男、NPOエリア・イノベーション 藤井 智晴

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