岡山県立岡山瀬戸高等支援学校で障害者問題委員会見学会を実施
9月14日、障害者問題委員会の企画による岡山県立岡山瀬戸高等支援学校(岡山市東区瀬戸町)の見学会が開かれ、岡山同友会から12人が参加。卒業後の就労を目指す生徒たちの授業の様子を見学するとともに、教諭との意見交換を行いました。
同校は、平成21年に開校した中四国では初の高等部単独の特別支援学校。比較的軽度の知的障害のある生徒を入学の対象とし、現在80人が県内全域から通学しています。国語や数学などの教科のほか、四つの専門教科(ものづくり、食品、福祉、流通サービス)を設け、就労による社会自立に必要な実践的な知識・技能及び態度を身に付けることを目指しています。
当日は、岡本啓校長による教育課程などの説明のほか、各専門教科の実際の授業を見せていただき、夢の実現に向けて真剣に学ぶ生徒たちの様子を知ることができました。教諭によると、生徒の多くは覚えた仕事には根気よく取り組む粘り強さがあり「少し工夫さえすれば、彼らが能力を発揮できる仕事の幅は想像以上に広がるはず」とのことです。
また同校は、企業での現場実習にも力を入れており、地域の事業所に対して幅広く受け入れを呼びかけています。働くことの喜びや厳しさを実際の職場で体験することで、生徒たちの意欲や能力を伸ばすことがねらいです。今年の6月に実施した個別実習では36社の企業が協力しましたが、来年は生徒数が増えることもあり、80社以上の協力が必要になるとのことです。
障害者問題委員会では、今後も同校との連携を図り、岡山同友会としての実習受け入れについても前向きに検討を進めていく予定です。