第8期幹部社員大学 開講
~経営指針の実践には幹部社員の育成が不可欠~ |
8月30日、31日、岡山シティホテル厚生町に於いて、第8期幹部社員大学の第1回が開催されました。本年度は受講生が9社9人で、経営者を含めると18人の参加となりました。また昨年に引き続き(有)コンサルタント朋友の奥長弘三氏(東京同友会会員)を講師として招き、緊張感のある内容となりました。
幹部社員大学では、経営者は自社の社員のフォローをするのではなく、他社の社員をフォローしていきます。経営者は半年間、他社の社員を預かるという形となります。
研修ではまず、社員教育委員長の藤原良彦氏より受講生へ、この半年間の心構えの話がありました。その後、講義→グループ討議→シート記入→シートの質疑応答の順番で、2日間で3項目の課題について研修を進めました。
講義の中で奥長氏は、「近年、企業経営において経営指針の実践が以前にも増して重要視されてきている」と述べ、さらには「経営指針を実践していくためには幹部社員の一層のレベルアップが不可欠である」とも述べました。受講生の中には、1日目の研修が終わった後、経営者と夜遅くまで真剣に話し込む姿もみられ、幹部社員としての自覚が増し、さらに経営者と幹部社員の距離が縮まっている様子が伺えました。
研修会2日目に入ると幹部社員も緊張が取れて、経営者と本音の質疑応答ができるようになってきました。「わが社の固有の役割をもっと詳しく、経営理念に沿って説明してください」と経営者から鋭い質問が出され、幹部社員が真剣に考え、質問に答えていく様子はとても印象的でした。また自部署の部下、同僚への関わりについて質問をされ、経営者が幹部社員に望んでいるレベルの高さを痛感しているようでもありました。
今後、受講生には毎回課題が与えられ、部下と会議を持ちながら課題を作成していきます。課題も幹部社員のみでは完成させることができず、毎回、部下や同僚を巻き込んで作成する形となります。
そしてその会議議事録や、課題シートをもとに幹部社員大学の中で、他社の経営者からの質問に答えていきます。自分のこれまでの人生の振り返りや、経営理念がどのように自分自身に受け入れられているかを問われます。また幹部社員としての変革も求められます。
今期も初参加の企業があり、同友会内でも幹部社員の育成が以前にも増して重要視されるようになりました。今後参加企業がさらに増えることが期待されます。
幹部社員大学の目的 |