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2015年度役員研修会(第2回)を開催しました

役員・会員・事務局として何を学び、何を実践するか?
   愛媛同友会・鎌田哲雄専務理事が熱弁

11月7日、岡山商工会議所において、2015年度役員研修会(第2回)が開催され、38人が参加しました。報告者として、愛媛同友会立ち上げ当初からの事務局長として約30年務められ、現在は専務理事としてご活躍中の鎌田哲雄氏を迎え、同友会と共に歩んできた30年の取り組みから学びました。

 岡山同友会での役員研修会は年3回(夏期全国研修会・秋期全県研修会・冬季支部研修会)を今期の実施計画としています。その全県研修会を11月7日(土)に岡山商工会議所に於いて38人で開催いたしました。
 問題提議を、「役員・会員として何を学び、何を実践するか?~私の同友会30年の歩みと未来へ託す言葉~として、全国的に同友会魂の実践者としてご高名な、愛媛同友会の鎌田哲雄専務理事に熱き30年の実践の歩みを語って頂きました。

 愛媛からは事務局4人が参加され、その姿勢に最初の学びをいただきました。岡山の事務局も5人全員が参加し、会員として事務局員として深い学びを掴む思いで臨みました。鎌田専務理事の同友会理念推進者としての卓越した人となりに深く触れ、私たち会員や事務局もその立ち位置を再確認し、「今何のために、何をなすべきか!」についてあらためて深め、問題提起のその言葉は、私たちの心を鷲づかみにして揺り動かすような凄みさえ感じ、まさに矢が飛んでくるようなお話でした。その学びの熱さと深さに、私たちは、感性、理性、知性を総動員して研ぎ澄まされる思いでした。

 多くの気づきの中から、特に印象深い事例を挙げてみますと、まず愛媛同友会を事務局長として一から立ち上げ、「失敗のデパート」と自ら称するほど失敗を繰り返しながら成長された、並々ならぬ信念と、継続の渦中に生まれた数々のリスクを恐れず決断をしてゆく姿勢、生き方こそが同友会運動そのものなのだと感じました。さらに同友会内においては、高品質企業、高品質同友会をめざし実践され、愛媛同友会の持ち味にまで高められました。
 「私たちは同友会では何を学び、何を実践するのか」の本質の部分では、「憧れの存在になることだ」と端的に語られました。「そしてその要因の数々は日常の実践のあり方にあり、相手の立場になって考える力を養い、発揮することである。まして私たち経営者は、同友会で何を学ぶのか。それは経営の不変性を学ぶことにある」実に的確に実践の中からほとばしり出る言葉の連続でした。
 事例の報告は次々に進み、支部例会づくりでは事前打ち合わせ会・事前報告会・例会・懇親会の四つの枠組みを実践することと、それぞれの重要な意味をあらためて認識できました。例会は準備8割! 伏して拝聴しました。
 さらに委員会活動は運営から学べる活動へ進化すべきであり、その鍵は労使見解を実践する場となるべきである。まさに、実践によってどんどん魅力ある人に育ってゆくんですね。

目からうろこの事例は、会員と事務局の関係です。同友会理念を実践して自社の成長発展をめざす会員の活動の要である事務局を、会員が同友会的優良企業にすることこそ、理念型経営の両輪であること。

最後に、最も納得したのは、中小企業振興基本条例の制定について、同友会が、産官学金や市と市を結び付けるプラットホームになるべきであり、そのためには同友会が条例運動のプロデューサーにならなければならない。さらに地元の大学には同友会理念を高らかに語れる教授が育ち、共に地域で条例運動を展開することこそ同友会の地域での経営指針の実践そのものである。この言葉には思わず息をのみました。私たちは、役員の役割と責任、同友会型例会のあり方、同友会が地域で果たす役割と責任、これらを鎌田専務理事から深く学ぶことができた大きな成果の役員研修会でした。癌と戦いながらも岡山同友会発展のために、力の限りご報告いただきましたことに深い感謝と敬意を表します。いつまでもお元気で、私たちの憧れの存在でいて下さることをお祈り申し上げ、学びの一端を報告いたします。

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