同友会で深く学び、実践し、「語り部」となるために
中同協役員研修会in徳島
9月20日・21日の両日、第32回中同協役員研修会が徳島県で開催されました。研修会は、各地同友会のリーダー養成を目的とし、同友会運動の歴史、理念、到達点、今後の課題と展望、リーダーの役割が学べるものとして例年2回行われています。今回は山形から沖縄まで、117人の参加者(うち岡山同友会18人)が集いました。
初日は、徳島同友会代表理事・山城真一氏のあいさつから始まり、「同友会会員の役割は、学び実践する姿を示すこと」と題して中同協会長・広浜泰久氏、「同友会の歴史と理念から何を学び、経営と運動に生かすか」との表題で中同協相談役幹事・鋤柄修氏による講義がありました。
広浜会長は「学んだだけで終わらせないこと、屈託なく活動し実践すること。会内では役員から、会社では社長から動く必要がある」と語りました。鋤柄相談役幹事は、同友会の歴史と愛知同友会の実践事例を例にあげ、「経営指針・共同求人・社員教育の三位一体の学習型企業づくりを進めることで、よりよい会社・地域を作り上げていくことが必要」と話しました。
2日目は中同協幹事長・中山英敬氏から「労使見解に基づく企業づくりに取り組み、人を生かす経営の輪を広げよう」との表題で講義がありました。講義では今に至るまでの自社の実践と変遷から、労使関係の重要性とその改善の必要性について語られました。「会社の現状を『企業変革支援プログラムステップ1』で把握し、『ステップ2』で戦略・方針の見直し継続を」と呼びかけました。その後、全国・中同協五万名会員達成に向けての意義・目的を確認し、「五万名会員は通過点に過ぎない。その先にビジョンを描き、5万名達成に向けて頑張りましょう」と締めくくりました。
(写真左から) 「第1講 広浜泰久 会長」「第2講 鋤柄修 相談役幹事」「第3講 中山英敬 幹事長」
2日間を通して、グループ討議では「いかに?実践?するか」という部分に焦点が当てられ、「実践のためには、同友会理念・労使見解のより深い理解と浸透、経営指針を繰り返し見直すことが必要」と話が進みました。各地同友会の先進事例や課題なども多数話題に挙がり、「それぞれの現状を知るとともに、他県の実践事例を同友会運動の新たな智恵として持ち帰り実践しよう」と盛り上がりを見せていました。
今研修会は、同友会の根幹を成す歴史と理念を深く知るとともに、多くの学びと気付きのあるものとなりました。今回の学びを生かし、5万名会員達成に向けて取り組む同友会の一員として、岡山同友会でも今年度増強目標を確実に達成することが期待されます。
同友会に入会し、初めて中同協役員研修会に参加させていただきました。全国から多くの方が参加され、グループ討議では他県での取り組みや課題、重点方針など多くの学びがあり、とても有意義な体験をさせていただきました。
第1講)講師 広浜 泰久 会長
●中小企業家同友会での柱を深い意味で知り、要点を具体的に明確に伝えることで伝わり方が大きく違うことを学びました。
●具体的目標を数値化し、週一回社員と共に確認し、PDCAを回し、チェックリストを活用する重要性を学びました。
第2講)講師 鋤柄 修 相談役幹事
●先人の方々の思い、志が伝わり、またいただいた役の大切さをあらためて学びました。
●会社・同友会の歴史を見直し、語り部となり多くの方に伝えようと思いました。
第3講)講師 中山 英敬 幹事長
●労使見解について中山幹事長の実践を聞き、今一度社員、同友会での役割に素直に向き合うことをあらためて感じ、学ばせていただきました。
●会社では、パートも含め今一度コミュニケーションを取る機会をつくり、同友会では、縦横の連携を十二分に自ら伝えていこうと思います。