【20.10.16】県教委・ミドルリーダー研修講座に協力

県教委・ミドルリーダー研修講座に協力

学校教諭と中堅社員が組織の経営について意見交換

　県内の公立小・中学校、高等学校等の中核教諭（学年主任や指導教諭など）21人を対象とした「総合的ミドルリーダー研修講座」で会員企業の若手中堅社員5人が講師を務めました。この研修講座は、総合的な学校経営力向上を目的に毎年開催されているもので、今回、その内の一部について、岡山県教育委員会からの協力要請に応える形で初めて実現しました。
　5つのグループに中堅社員が一人ずつ割り振られ、各グループで「リーダーシップとマネジメント」をテーマに報告し、「若手育成」「組織の活性化」を切り口に意見交換が行われました。

　報告では、岡山トヨタ自動車（株）の伊藤佐知子氏が「部下と会社の理念について話し合い共感すること、そして情報を共有することに力を入れている」と双方の意思疎通の重要性に触れました。また、ダイヤ工業（株）の永禮郁子氏は「伝わらないのは当たり前。伝えるためにどんな工夫ができるかを考えることが重要」「自分が頑張るのではなく、周りの人の主体性を引き出すことも大切な役割」とリーダーの姿勢を話しました。
　意見交換は年代が近いこともあり和気あいあいとした雰囲気で、参加教諭からは積極的に質問が出され、時には笑い声も聞かれました。また岡山県教育委員会の委員を務める会社経営者や大学の准教授など四人が視察に訪れ、報告や意見交換の発言に耳を傾けていました。
　参加者アンケートには「企業に経営理念があるように、学校にも学校経営計画がある。若手とも共有を図っていきたい」「若手に任せることや、課題解決会議などを早速実践したい。細かな声掛けをすると同時に若手を認め、自信が持てるようにしたい」などの抱負が寄せられました。