志高く集いし仲間と未来に挑む
~青年部50年の歴史を紡ぎ、今こそ同友会運動と
企業経営は不離一体の実践を~
今年の青全交は、50年前に初めて青年部が発足した愛知県を開催地として準備が進められていましたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあり、設営をオンラインに切り替えて実施されました。一日目は「経営指針の実践」「変革と挑戦」「社員が輝く企業づくり」「これからの産学連携・企業連携・地域連携」などをテーマにした14分科会に分かれて行われました。
二日目の全体会の様子はYouTubeでライブ配信されました。主催者を代表して広浜泰久・中同協会長が開会あいさつ、「青年部を同友会の三つの目的に向かっていくための同年代の切磋琢磨の場として最大限活用してほしい。また、自主・民主・連帯に基づく組織運営をしっかりと学び取り、これからの日本を背負っていく覚悟をもってほしい」と青年部への期待を語りました。続いて、「2030ビジョンにつなぐ企業づくりと青年部活動」をテーマとして中同協青年部連絡会の新旧代表である石川朋之・現代表、中野愛一郎・前代表、早間雄大・元代表の三人がパネルディスカッションを行い、コロナ禍の現状や同友会青年部で学ぶ意義、新しいビジョンについて語りました。早間氏はリスクヘッジに触れ、「過去に一社依存と一業種依存で大変苦しい思いをした。その体質を数年かけて変えてきた成果が今試されている」と同じ轍を踏まないよう経営者の覚悟を話しました。中野氏は同友会の魅力について触れ、他の青年団体と交流した際「地域を良くしたいという志は同じだが、他の団体であまり使わない言葉がある。それは、『社員さん』だ。同友会は組織経営から始まり『人を生かす経営』を学ぶ場。経営者は人に関する問題がある一方で、喜びも分かち合える」と強調しました。
パネルディスカッションの総括として石川氏は「同友会の先人たちが積み上げてきた歴史を振り返り、どのような環境下においても不離一体経営を実践し、日本を元気にしていこう」と呼び掛けました。続けて、10年先を見据えた「中同協青年部連絡会2030ビジョン」が発表され、次代にむけて絶え間ない実践を誓いました。その後、次回開催地の岐阜にバトンの継承が行われ、一回り成長した姿での再会を呼び掛けました。最後に中山英敬・中同協幹事長が「同友会の本質の学びと不離一体経営の実践の輪を地域の隅々まで広げていこう」とまとめ、交流会は終了しました。
参加者リポート
自分らしさを尊重した考え方にとても共感
(株)ファーストディレクションTAKEKICHI代表取締役 木本康大