魅力発信!
-New Face-第18回
この連載では「よい会社・よい経営者」をめざして学び始めた新会員さんにスポットライトを当て、同友会でどんなことを学び、どんな企業を目指すかを語っていただきます。日々奮闘している会員企業を紹介します。
安原法律事務所
弁護士 中小企業診断士 安原 照美 氏
2022年入会・岡山北支部
安原法律事務所
<所在地>〒700-0815 岡山市北区野田屋町1-12-14 佐々木ビル201TEL:086-206-3485
<事業内容>弁護士(遺産相続,遺産分割,交通事故,借金問題,離婚,顧問契約 など)、中小企業診断士
URL:同社ホームページ
弁護士と中小企業診断士の一人二役
(山下)安原さんは、弁護士と中小企業診断士という難関資格を2つもお持ちなんですね。
(安原)そうなんです。つい最近、診断士の資格を取得しました。今まで弁護士として企業の破産や民事再生に多数関わってきましたが、そうなる前に何とか手を打つことはできないかと思って診断士の勉強を始めました。借入金がたくさんあってピンチに陥っている会社をなんとかしたいなと。
(山下)法律と経営の両方の知識をお持ちとは心強いですね。どんな相談が多いんですか?
(安原)企業法務や経営改善、各種補助金の申請など様々です。会社のトラブルとしては債権回収、労務管理、株主管理、事業再生、M&A、事業承継、知的財産の管理などです。個人のトラブルとしては交通事故や離婚、相続や借金など、こちらも様々ですね。
(山下)そんなに多岐に渡るんですね! そもそもなぜ弁護士になろうと思ったんですか?
(安原)私が就活していた頃は就職氷河期だったんです。秋になっても内定が決まらないので「いっそ昔から憧れていた弁護士を目指してみよう」と方向転換し、それから猛勉強しました。京都で裁判官の経験を経て、東京と岡山で弁護士事務所に勤務し、その後に独立して5年目になります。
個人事業主として
(山下)独立して何か変わりましたか?
(安原)私の名前を掲げているので当り前と言えば当り前なんですが、私個人を頼って訪ねて来てくださる方が多いことが嬉しいです。事務所に勤務していた頃には想像できなかったことです。また事務所にはそれぞれの方針があるので、私自身の判断では思うようにできないことも少なくありませんでした。でも独立すれば全てが私の責任ですし、自分の考えるところに従って自由にできる点は大きな違いです。重圧も大きいですが、その分、やりがいもあります。
(山下)顧客はどうやって獲得しているの?
(安原)こちらから積極的に宣伝することは行っていませんが、ネットで検索したり弁護士会の名簿をご覧になって問い合わせてくださる方が多いです。特にうちに来る方はよく調べてきてくれるようです。元裁判官、元東京弁護士会という経歴を見て頼って下さっているみたいです。それと、私たち弁護士に対する不信感や不満をもって相談に来る方もいるんですよね。
(山下)そういう人にはどう対応するんですか?
(安原)まずは、お話を聞きます。カウンセリングの手法を学びたいと思っていますが、今までの経験を踏まえて、その方の悩みの本質を理解することもできると思うんです。私自身が苦労してきたからこそ、悩みを抱える人にも寄り添えるんじゃないかと考えています。法律の専門家として正確性や客観性を保ちながらも、その方の心に響く言葉をかけて差し上げられるよう心掛けています。
これからの展望・課題
(山下)これからはどうなりたいですか?
(安原)せっかく診断士の資格も取得したので、廃業の危機にある企業を少しでも救いたいです。破産する前に力になれる弁護士でありたいです。
(山下)=頼もしいなぁ。忙しい中でも同友会は活用できてる?
(安原)できる限り例会には参加するようにしています。同友会では様々な経営者の話が聞けるので勉強になっています。
(山下)今後の課題はありますか?
(安原)事務所としての方針を明確にしたいと思っています。このままの規模で私中心に続けていくのか、あるいは新しい弁護士を採用して規模を拡大していくのかで悩んでいるところです。