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【開催しました/会内行事】2019 社員教育活動全国研修交流会 in 岡山

2019社員教育活動全国研修交流会in 岡山
― 社員とともに、人間らしく生きる ―
県内外から約200 人が参加  於:ANA クラウンプラザホテル岡山

 11月28日~29日の2日間、岡山同友会が設営を担当する「2019社員教育活動全国研修・交流会」が開催され、県内外から200人を超える参加者が岡山に集いました。
 交流会に先立つ27日には、オプション企画として社員共育大学の見学会を実施。県外から29人が参加しました。事前説明会では浅野浩一社員教育求人委員長らが、岡山同友会の社員教育プログラムの歩みと概要、社員共育大学の仕組みなどについて説明。質疑応答の後、参加者には第21期社員共育大学第7講の様子を見学していただきました。

 この日の社員共育大学は、岡山校・倉敷校双方から113人が出席し、(株)ヤマシタの山下英一社長による報告を聴講しました。見学者もテーブルに加わり、グループ討論では社員同士が意見を交わす様子を至近距離からつぶさに見ていただきました。見学者からは「社員が自然にグループディスカッションに参加し活発に発言する様子に驚いた」「岡山同友会の素晴らしい組織風土に感動した」「若者がそれぞれの言葉で自社を語りながら自分を発見していく様子がリアルに見てとれた。すごい仕組みで想像以上の学びでした」など、驚きと感動を綴った感想文が多数寄せられました。

 なたの晴れ舞台~その舞台裏を支える経営実践と人材育成」と題して、(公財)操風会岡山旭東病院の土井章弘院長(岡山同友会常任相談役)・諏訪仁一事務部次長・河村武人人材育成センター長の3人が基調報告を行いました。
 諏訪氏は、年度方針の策定プロセスや個人目標の設定方法など、同院の経営循環概念に基づく経営実践を具体的に紹介。「当院では個人目標を達成することが経営理念に直結している」と語りました。
 一方、河村氏は、同院の組織力を維持する上で欠かせない組織横断的な人材育成の取組みを紹介。地域に根差したチーム医療とチーム経営を支える学習型病院について詳述しました。
 とかく抽象論や理想論に終始しがちなテーマにあって、諏訪氏と河村氏の報告はいずれも企業づくりに関わる具体的な実践事例でした。しかし同時に二人の幹部が共通して強調したのは、経営者としての土井院長の熱い思いと、「失敗を恐れず自分たちの人間的成長を後押ししてくれた」というその姿勢でした。 
 土井氏は、同友会入会と経営指針の成文化に至る経緯、そこで出会った教育学者・大田堯氏らの影響と学習型組織への変革の過程を振り返りながら、「病院で経営について語るのは儲け主義ではないか」といった一部の反発を乗り越えて職員の幸せとやりがいを追求してきた今までの歩みを報告。後進に院長を譲る決断をした現在の心境について語りました。
 1日目の最後には、一年前に亡くなった大田堯氏の追悼企画として岡山同友会製作のスライドショーを上映。こちらも多くの反響を呼びました。

 2日目は神戸大学の二宮厚美名誉教授による基調報告「共に学び、共に育つ企業づくりをめざして」から再開。二宮氏は、人間の生きがいや働きがいの源泉は「将来に向けた目的・希望」「他者との共感・応答のコミュニケーション」であると説き、労働と言語こそが人間を人間たらしめる根源的要素であることを説明しました。その上で、経営指針等を作成することで組織の目的を明確にし、言葉によるコミュニケーションを通じて相互了解を醸成することが、企業の人材育成の要諦であることを強調しました。

 最後に梶谷俊介・中同協社員教育委員長が閉会挨拶に立ち、「他者と関わる中で人は育ち、一人ひとり違うからこそあてにしあてにされる関係も成り立つ。各人の持ち味を生かすために共に学び育ち合い、より良い社会を実現することこそ同友会が目指す社員教育だろうと思います」と交流会を締めくくりました。

社員教育活動全国研修・交流会オプション企画

第21期 社員共育大学第7講見学・事前説明会
社員教育求人委員長  浅野 浩一

 2019社員教育活動全国研修・交流会のオプション企画として、第21期社員共育大学第7講見学を企画し、事前に説明会を実施しました。当日は県外から見学者29人を迎え、岡山同友会の社員教育リーフレットを基に、今までいかに社員教育に取り組んできたか、合同入社式、社員共育大学、幹部社員大学、同友会大学の概要等を紹介。特に社員共育大学については、開催目的や歴史、実際どのように運用しているかなど詳しく説明しました。その後の質疑応答では多くの質問があり、岡山の社員教育活動に対する参加者の高い関心がうかがえました。
 ご見学いただいた社員共育大学は、岡山校・倉敷校合同開催で実施。県外からの参加者は極力発言を控えていただき、各グループに見学者としてご参加いただきました。
 今回の企画で、岡山同友会の社員教育のあり方やプログラムが見学者へ良い刺激となり、今後各地で社員教育活動を進めていく上での参考になったのではないかと感じます。

オプション企画アンケート抜粋

<事前説明会について>
●丁寧な資料で説明も分り易く、充実した内容を見せていただき、「レベルが違う!」と驚きました。20年もの長い年月、社員共育大学をコツコツ継続されてきたことに感動しました。「その人の本来持っている能力の全面開花を目指すのが同友会の人材育成である」という信念をつらぬいている岡山の皆様は素晴らしい
●社員共育大学は社員の勉強の場であると同時に、経営者が学ぶ場(他社の社員の変化を見ることや自社の社員の変化を感じることができる)にもなっていると感じました
●他県の取り組みを視察できる貴重な機会でした
●入社し、こういう機会が与えられ、しっかりそれを受け止められる人たちは幸せだと思います。またこのような大きな年間行事が月1回続いていくことが社員教育委員の皆さんの成長にもつながっていると感じました。

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