第47回中小企業問題全国研究集会in鹿児島
第47回中小企業問題全国研究集会in鹿児島 強靭な企業づくりが日本の未来を切り拓く! 岡山からは22人が参加・第8分科会を担当 |
2月16日と17日の2日間、「強靭な企業づくりが日本の未来を切り拓く!~経営維新で夢あふれる中小企業 実践しよう『人を生かす経営』」をテーマに第47回中小企業問題全国研究集会(全研)が鹿児島市で開催され、全国から約1,200人が参加。岡山からは22人が参加し、分科会や全体会で学びました。
近年の課題別全国交流会の充実などにより、全国研究集会における企業づくりの方向性を示す役割は低下しているとの議論に基づき、今回の全研ではその位置づけを見直し、本来の「中小企業問題を研究する集会」という性格を強く打ち出したものとなりました。
その一環として、各分科会に学識経験者や研究者などのアドバイザーを置き、論点を明確にするとともに報告の普遍妥当性を補う試みが導入されました。
初日は13の分科会(2つは見学分科会)が用意され、それぞれ報告や意見交換で学びを深めました。岡山からは「高齢化社会への対応」をテーマに、第8分科会で(株)マスカット薬局の髙橋正志氏が報告を行い(アドバイザー=(社)日本病院会常任理事・土井章弘氏)、90人を前に「『人間らしく生きる』持続可能な社会のために中小企業は何ができるか~顧客が求めているのは『薬』ではなく『健康』」と題して自社の事例を紹介しました。
髙橋氏は、社会保障制度を維持するためには健康寿命延伸が不可欠と述べ、「我々一人ひとりの死生観が問われている」との認識を示しました。その上で、「誰もが人間らしく生きられる持続可能な社会のためには、環境・社会的インフラ・社会制度の健全な維持が必要。そのために何ができるか、各社で自社の業態に合わせて考えてほしい」との問題提起を行いました(詳細は別稿参照)。
2日目の全体会では、窪田織物(株)の窪田茂社長による「伝統を守り革新し続けるローリング型経営~激減する大島紬業界から世界への果敢な挑戦人が育つ会社づくりこそ企業発展の道」と題した記念講演が行われました。市場が縮小する大島紬業界で、自社だけではなく業界全体の発展に尽力する窪田氏の姿勢は多くの共感を呼びました。
当日は同友エコの表彰式も行われ、大賞を受賞した岡山同友会の(株)サンキョウ-エンビックス・有松修一社長に表彰状が送られました。
次回の全研は2018年2月8日~9日、兵庫で開催されます。