ワクワクする未来をつくろう! 11月24日、於 くらしき健康福祉プラザ |
11月24日、くらしき健康福祉プラザにて第二十五回教育(共育)講演会を開催し、会員・社員、教育関係者、行政、一般市民を含む269人が参加しました。
本講演会は、若者の成長と社員教育の共通点(人間の発達・成長)を地域の皆さまと一緒に学び、共に成長することに希望と喜びを感じられる会をめざし開催しているものです。
開会行事では、岡山県教育庁義務教育課・副課長・細川誠氏、倉敷市教育委員会生涯学習部・部長・川原伸次氏に来賓としてご挨拶をいただきました。講演は「ワクワクする未来をつくろう~失敗を許容し、チャンスを生み出す社会へ」の表題で、講師に(株)ウィズグループの奥田浩美社長をお迎えしました。奥田氏は、インドの大学院修了後、2001年に同社を設立。以後、主にITベンチャーの育成支援に取り組まれてきました。過疎化が進む地域の社会的な課題に対しITで何ができるかを検証する事業にも取り組み、地域と海外をつなぎ、新しい事業を生み出す活動を精力的に行われています。
奥田氏は、移動通信システムに対応したスマートロボット「ロボホン」を連れて登場し、「近い将来、仕事だけでなく、仕事に関連する人とのつながりが必要になる時代、パラレルワークの時代がやってきます。お金にならないけど誰かがしなければならないことをして、人とつながることが必要になるでしょう」と語りました。また、「失敗はそれで終わりでなく、課題を見つけて、それをどう解決するか、ワクワクする状態につながること」「中小企業は小さいから弱いというイメージを持たれますが、小回りがきくことを強みに、(自社は)未来のものを作っていくようにしている」とも話しました。
後半の質疑応答では、会場からの「(学校や家庭での)教育はどうあるべきか」との質問に対し、「自分が得たものを人に伝える、与えることができるような人間に育てることが必要だと思う」などのやり取りがありました。
講演終了後は糸山智栄実行委員長が閉会挨拶に立ち、「今日の講演を聞いて、これからの地域を、未来をどうしていくか考えるきっかけとなったのではないでしょうか」とまとめました。かわた塾・川田崚介氏(岡山北支部)から感謝の花束が贈呈され、奥田氏は参加者の拍手に包まれて退場し、閉会となりました。
糸山智栄 実行委員長
参加者感想文より抜粋
●過去の常識があってワクワクする未来が創造される。そのうえ時代の変化のスピードが更に速くなりまだまだ自社、個人、政治、行政の危機意識がないことに不安を感じた。自分自身が変化しなければ(変化し続けなければ)コミュニティを幸せな社会に育てることはできない。
●今まで失敗しないことばかり考えて行動してきましたが、そこからまた未来へつながることができるとわかりました。時代の変化についていけるよう自分自身がしっかりと変化していきたいと思います。
●生活の場や介護の場で、ちょっとした不具合に着目すること、企業や自治体や色んな人を巻き込んでいくことで新しい価値が生まれ、関わる人自身が面白さを発見して発展していく過程を紹介していただけて勉強になりました。「大失敗」が大きな変化、進化をもたらす原動力となると知ることができて、「失敗」の概念が変わりました。「ため息はビジネスチャンス!」は今回のお気に入りの言葉です。
●技術の先端と課題の先端がずれているところに着目され、すごく意義のある仕事をされていると感じました。私も医療用品の開発に携わっていますが、商品を販売してから予想していなかったことが次々に起こります。開発の場と使われる場の環境の違いによってそれらが起こっているのだと今日あらためて気付かされました。今日の講演を糧にして、自分の仕事でもっと現場に目を向けていきたいと感じました。
●IT・AIなど一見すると難しいような理解しづらい内容かと思いましたが全ての課題は身近にあり、その解決策も漠然とした大企業が見出すのではなく、周りにいる人を使って自分で未来を切り開いていくことができるのではないかと感じました。自分に今できる最大限の力を持って未来に進んでいきたいと思います。
ご参加、ありがとうございました。