障害者問題委員会・四者懇談会幸せの見える共生社会の実現に向けて
2月28日、中小企業・行政・障害者就労支援機関・教育機関懇談会(四者懇談会)を岡山市内で開催し、会内外から50人を超える参加者が集い活発な意見交換を行いました。
冒頭、料治則忠・障害者問題委員長が懇談会の目的と同友会運動の説明に立ち、「同友会の目指す『人間尊重の経営』にも触れるとともに、『幸せの見える共生社会』の実現に向けた経営実践と連携のきっかけにしてほしい」と伝えました。その後、企業の事例紹介として三人が登壇し報告しました。
インフォポート(同)の髙瀬惠介氏(岡山南支部)は、自社で障害者雇用を始めたことで職場環境の整備が飛躍的に進んだ事例を紹介。チェックシートを用いて、自分の得手不得手や配慮してほしいことなどを自己開示する「私のトリセツ」を社員全員が作ることで社内全体の心理的安全性が高まり、生産性の向上につながったと話しました。
続いて(有)西岡工作所の西岡信行氏(東備支部)が登壇し、社員の特性や体調に合わせた柔軟な勤務体系について話しました。配慮が必要な社員とは定期的な面談を行い、頑張りを見守り続けることで他の社員の理解も進み、勤務時間の変動にも全社的に対応する風土ができてきたと話しました。
一方、支援事業者の立場からは就労移行支援事業所オカヤマエールの田中伸幸氏が、自社の支援内容と受け入れ企業の取り組みを紹介。利用者の特性に合わせた就労準備と職場体験の様子を示すとともに、職場の環境整備や配慮することなどについて企業に理解を促しました。
グループディスカッションでは各組織の課題の共有、その解決と組織関連系のためにできることは何かについて、それぞれの立場から意見を述べ交流を行いました。
最後に和佐田歩・障害者問題委員会副委員長が登壇し、懇談会のまとめとして「今日の交流の場を各組織の相互理解と連携し、中小企業の実践につなげてまいりましょう」と締めくくりました。