2018年度岡山大学提供講座
「現代中小企業論」全15講終了
最終講はパネルディスカッション「地域社会と中小企業」
7月30日、岡山大学経済学部で4月から毎週月曜夕方の一コマ講座を受け持ってきた「現代中小企業論」が最終講を迎え、「地域社会と中小企業」のテーマで会員経営者・担当教授・学生がパネルディスカッションを行いました。
パネリストは大学側から経済学部の西田陽介准教授、学生の3人、同友会側から藤井孝章氏と鈴木香氏が登壇。中川豊隆准教授の進行で進められました。一つ目のテーマは「中小企業と大企業の求める人材像の違い」。学生からは中小企業で求められる人材として「様々な業務に対応できるオールマイティな人材」「人と近いコミュニケーションの取れる人」などの意見がありました。経営者からは「ゼネラリストからスペシャリストになれる人」「自分たちの仕事をより崇高なものにしていく人」などの意見が上がりました。
二つ目のテーマは「中小企業で働くということ」。学生からは中小企業のイメージや魅力として、「より責任ある仕事ができる」「経済・地域情勢の影響を受けやすく臨機応変な対応が要求される」「経営者との距離が近く、共に仕事をする意識が強く感じられる」などがあげられ、経営者からは「自分の業務の成果が目に見えて会社に影響を与えられる」「一人ひとりの存在感が大きく、お互いを切磋琢磨できる」など、熱く語られました。聴講学生からも質問の手があがり、多数の意見交換ができた講義となりました。
この提供講座は次年度以降も継続して取り組み、中小企業の存在意義を地域の学生、先生方に考えていただく場として開催予定。
2018年度 岡山大学経済学部 「岡山県中小企業家同友会・提供講座」
「現代中小企業論~日本経済の再生と中小企業の役割~」カリキュラム
次年度に向けて改善点など意見交換
最終講終了後、会議室に移動し、今年度講義を受け持った会員経営者と経済学部の先生方との意見交換を行った。次年度の改善点として、
■学生からの質問時間に意見が出にくく、発言数向上の仕掛けを検討する必要がある
■経営者と共に社員の登壇は学生に好影響のようで継続したい
■より多くの学生の参加を募りたい
などが意見として協議された。また、大学側からも同友会に向けての意見や協力の話をいただいた。
今年度の学生参加数は、各回約120人。社員教育求人委員会では、今後も引き続き講座を提供することにより、学生や先生方に中小企業の実態を知っていただく場として充実させていく予定。