活動報告・備北支部8月例会
なぜBCPで儲かるのか?
― 事業継続 は「人を生かす経営」そのもの』―
報告者: 株式会社 賀陽技研 代表取締役 平松 稔 氏(備北支部役員)
日 時: 2019年8月23日(金) 18:30~20:55
場 所: 吉備高原リゾートホテル
討議の柱:「貴社にとって致命的なリスクは何ですか?
またそのリスクにどのように備えますか?」
参加者の主な感想
●BCPをやるだけでは儲からない。自社の経営指針書や理念に盛り込み、共有していき、社員も自主性を出していくことが大事。優先順位も決めていかなければならない。会社が地域にとって必要な会社なのか? ここも大事な考え方ということ。ワンマン社員の部門を分解させて、誰でも対応できるようにしておかなければならない。情報をどうしていくのか? 日頃からリスクに対して守る方法を考えることをしないといけないと感じた。連携を取りやすい環境を日頃から作っておくことが大事。BCPを使った新たな事業展開につながる。
●今の当り前が将来の当り前ではない。自社が抱えるリスクを洗い出し、如何なる環境下でも維持発展する企業をつくらなければならないと再確認。BCPを踏まえた指針書にしたい。
●様々な業種の方々と交流できて類似する問題点や別角度からの視点、問題点を考える機会となりました。情報や数字の取り扱いを自社の視点で再考していきたいと思いました。オンリーワンの人をなくす取り組みとして多能工化のために文章化を強く進めていきたいと思います。
●一度BCPの説明会に参加したことがあり、自分が最初に思っていたBCPとは全く違っていて、本来のBCPとはいかに事業を継続していくのかを表した計画だということを知りました。平松氏の報告は、まさにそのBCPそのものであり、事業継続が困難になるのは災害ばかりではなく、社員さんが病気で働けなくなってしまうこと等様々な可能性があり、いかなる状況においても事業が継続していけるかというものでした。自社では仕事の属人化が問題になっているので業務内容をマニュアル化し、業務の標準化に取り組んでいます。更に社員さん一人一人の多能工化を進めていきます。
●社内BCP計画作成の参考とするために参加させていただきました。参加前まではBCP計画は災害、パンデミック等に対する対策を作るものと考えていましたが、足りていないことを理解しました。平松社長のお話から、良いBCP計画書を作ることができそうです。
●トップが、またはキーマンが何かあったときのため、社員それぞれが自主性を持って行動できるためにもBCPが役立つということが印象に残りました。BCPが災害時だけのためのものではなく、その目的は自社の弱点や改善点を発見するものとして捉え、災害だけに留まったものではないということを知ることができ、有意義であったと思います。同業種だけでなく他業種との連携も大切になってくるという所が新しい発見でした。