2024組織強化・会員増強全国交流会
連続280カ月毎月入会という驚くべき成果が報告されたのは、8月20日にオンライン開催された「2024組織強化・会員増強交流会」です。「同友会を知る会」を起点に会員数を増やし、元々の支部を分割してできた福友愛支部(福岡同友会)の逸見裕子2023年度増強リーダーは、毎月開催している「知る会」の詳細を発表しました。その内容は、入会3年未満の会員、入会3年以上の会員による事例報告をそれぞれ15分、その後20分のグループ討論で入会対象者の現在の悩みを引き出し、懇親会で悩みの深掘りをするというものでした。その後の流れが重要で、「知る会」の翌日には対象者に感想を聞くなどフォローし、翌々日には反省会を開催して改善事項を次回に活かすという仕組みが連綿と受け継がれているということでした。
続いて、くしろ支部(北海道同友会)からは曽我部元親支部長が支部を統合した事例を報告しました。なぜ支部を統合したのか? まず人口減少に屈しない組織にし、広域での連携を可能にするためとのことでした。また地域経済を支える主体として条例推進に取り組む上で戦略的な意図もあるそうです。同支部では同友会の学びの場に重点を置き、他団体とも連携することで活動の幅を広げ、「地域に志を同じくする仲間を増やしたい」との思いで仲間づくりに取り組んでいます。
最後に中はりま支部(兵庫同友会)の衣笠美幸支部長から語られたのは、支部の活性化を活性化指数として数値で把握し表彰制度を設けることで、支部が自然と競い合って活性化が促進されている事例でした。その中で、「数値を追わず、人のつながりを大事にしていかに人を巻き込むかが重要」と衣笠氏は強調しました。
冒頭で「全ての地域に同友会会員を増やそう。空白地域を減らし、組織率をまずは3%、ゆくゆくは5%をめざし、影響力を持つ組織にしよう」と中山英敬・中同協幹事長が行った問題提起に対し、藤岡義己・中同協副会長がまとめとして「『二十一世紀型企業が増えることが地域を守ることにつながる』と各地で共有し、増える強い組織風土を作ってほしい」と訴えました。