同友会オリエンテーションオンラインで開催
~ 2回で新会員7人、オブザーバー3人が参加 ~
4月19日と5月21日の両日、同友会オリエンテーションを完全オンラインで開催し、合計で新会員7人、オブザーバー3人が参加しました。
県主催のオリエンテーションは年6回程度実施しており、新会員には自身の課題に合う行事等を見つけてもらうこと、またオブザーバーには会の活動内容と雰囲気を伝えて入会してもらうことを目的に開催しています。経営体験報告やフリー討論に加え、会の理念や活動内容、e・doyu の利用方法などの紹介にも時間を取っています。
4月は(有)藤井鉄工所の藤井幸代社長が報告しました。藤井氏は夫の急逝によって専業主婦から経営者になり、何もわからず不安で孤独な日々を過ごしていたそうです。優秀な人材のおかげで操業を続けることはできていましたが、この先どうしたらいいのかと途方に暮れていた時に同友会と出会いました。紹介者から「一人で悩まなくていい」と背中を押され、2020年3月に入会。コロナ禍のため既に大半の会合がオンライン開催になっていましたが、「ちょこっとW E B アカデミー」などに積極的に参加したそうです。藤井氏はこの一年を振り返り、「経営者としての学びの機会を手にしたことで、自社の経営課題やその課題を解決するためにすべきことが一つずつ見えてきた。目の前の霧が晴れ、進むべき道筋がハッキリ見えてきた」などと語りました。またべテラン社員に「社長が自ら学ぼうとしている姿が見られて嬉しい」と言われたエピソードを紹介し、「私自身が変わることが、社員も変わることに直結していることを実感しました」と初報告を締めくくりました。
5月は(有)三愛の福﨑守彦社長が報告しました。福﨑氏はプレイングマネージャーからの脱却を試みて四苦八苦していた日々を紹介し、社長が全てを判断して指示する「文鎮型組織」から、幹部を巻き込んだ「ピラミッド型組織」への変革などについて話しました。福﨑氏は社長が現場を離れる際の障壁について、「最大の敵は経営者自身の甘え。緊急性はなくても重要度の高い課題にどれだけ取り組めるかは経営者の姿勢にかかっている」と強調。「同友会で異業種の方と知り合うことができたからこそ、自ら学ぶことを知り成長できた」と語りました。現在は年間休日2割増など働き方の改革も進め、業務のマニュアル化も進めているそうです。
オリエンテーションは支部主催のものも含め、ほぼ毎月開催しています。新会員の中には毎回欠かさず参加している方もおり、「参加するたびに新しい経営者と出会えるし、課題も見つかり学びも深い」と言います。
入会以降、まだオリエンテーションに参加したことがない方は是非一度ご参加ください。またお知り合いの経営者を一人でも多くお誘いください。