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-New Face-第15回
この連載では「よい会社・よい経営者」をめざして学び始めた新会員さんにスポットライトを当て、同友会でどんなことを学び、どんな企業を目指すかを語っていただきます。日々奮闘している会員企業を紹介します。
三成興業(株)
部長 渡邉 大輔 氏
2022年入会・倉敷支部
三成興業(株)
<所在地>〒712-8071 倉敷市水島海岸通2-1-26TEL:086-448-1930
<事業内容>機械設備保全、産業廃棄物収集運搬、一般貨物運送
URL:同社ホームページ
会社の概要
(山下)創業者はお父さんですか?
(渡邉)いえ、もともとは祖父が三菱自工を定年退職するタイミングで1979年に創業したんです。父は一年後に入社しました。
(山下)主な事業内容を教えてください。
(渡邉)事業所の機械設備の保守点検と修理、産業廃棄物や汚泥・排水などの処理が中心です。他にも、部品の検査・選別作業、輸送、人材派遣などもしています。
(山下)ほとんどの仕事が三菱自工から?
(渡邉)売上の約半分はそうですね。機械設備の修理は迅速な対応を求められますし、保守や点検は工場が稼働していない時間に対応しないといけないので、小回りの利く業者が重宝されるんです。
(山下)重要な役割ですね。
入社の経緯と社内の状況
(山下)渡邉さんはお父様に呼び戻されたんですか?
(渡邉)いや、そんなことはないです。大学卒業後に東京で勤めていましたが、30歳を超えた頃から「このままサラリーマンを続けていいのか?」と疑問を感じるようになり、そこを辞めて19年に入社しました。
(山下)戻ってみてどうでしたか?
(渡邉)夕方になると現場に出ていた社員がみんな真っ黒になって帰ってくるので驚きました。それまで会社のことは全然知らなかったので。「3K」と言われても仕方ないような過酷な職場環境を改善して、社員が働きたいと思ってくれる会社にしたいと感じました。
(山下)なるほど。具体的にはどんなことに取り組んだんですか?
(渡邉)まだ部長の立場なのでできることは限られますが、年休を取りやすくしたり、人事評価に基づく昇給やフィードバックを行うことなどに取り組んでいます。
(山下)職場環境は整備中なんですね。今社員さんはどのくらいいるんですか?
(渡邉)17人です。父の頃から長く勤めている方が多くて、大半は私よりも年上です。
(山下)じゃあ平均年齢も高くなっているのでは?
(渡邉)そうですね。ベテランが多いのは心強いのですが、今後は若い人が来てくれるようにならないといけないと思っています。
同友会との出会い
(山下)同友会に入会した経緯は?
(渡邉)私は中小企業診断士の資格を持っていて、週に一回、岡山県よろず支援拠点のコーディネーターとしても働いています。よろず支援拠点は岡山同友会の女性部と一緒に「女子大学」を共催しているので、その縁がきっかけですね。まだあまり参加できていませんが、様々な企業の方々と交流して学びたいと思っています。
今後の展望は?
(渡邉)三菱自工の業務比率が高い上、設備の保守点検もエンジンに関わるものが中心なので、今後は電動化への対応が必要になると思っています。三菱さんの目の前という地の利を活かして、急な要望にもすぐに応えることができるメリットや、輸送から検査、選別、仕上げ、納品まで一貫して自社対応できる強みを生かして仕事を増やしていきたいと思います。また診断士として関わっている会社からも受注することがあるので、新規開拓にも力を入れていきたいですね。
(山下)渡邉さんならではの強みですね。
(渡邉)ちょうど今日、10年前に退職した30代の社員が再入社することになったんです。彼らのような若い社員を増やすためにも、引き続き労働環境の整備に力を入れてきたいと考えています。父が大事にしてきた顧客との信頼関係を大切にして、業務の幅をさらに広げて「三成に頼めば間違いない」と言われるようにしていきたいです。