第21回女性経営者全国交流会 in彩の国埼玉
誰もが輝く社会の創造 私たちが次の時代を拓く力になる
シブサワスピリットでつなごう未来へ
6月21日と22日の二日間、第21回女性経営者全国交流会が埼玉にて開催され、岡山から9人が参加。「誰もが輝く社会の創造。私たちが次の時代を拓く力になる~シブサワスピリットでつなごう未来へ~」のスローガンのもと、全国から集まった820人を超える会員と共に学び合いました。
受付開始前の11時から「シブサワカフェ&展示コーナー」が開かれており、大宮出身の実業家渋沢栄一にまつわる展示やクイズタイムなどもあり、楽しみながらゆったりと昼食をとることのできる演出でした。午後からは八つの分科会に分かれ、「経営を支え、ともに生きるパートナーとして」「同友会の入会で生まれた承継への意欲」「『仕事・地域・家族』がつながって、よい未来を創る」「裂き織で岩手から世界へ」「誰もが輝く『大家族経営』をめざして」「会社経営と同友会運動は不離一体」「今、何をなすべきか」「シブサワスピリットでつなごう未来へ」それぞれのテーマで熱心な議論が交わされました。
二日目の全体会では、前日の分科会の座長によるまとめが発表され、学びの共有と再確認をしました。その後、(株)メガネマーケット代表取締役の久賀きよ江氏(埼玉同友会代表理事・中同協女性部連絡会副代表)による記念講演がありました。「働く現場から見えてきた企業の未来~自社の存在意義を再定義し、隣接異業種へ挑戦~」と題し、市場規模の半減による逆風の中、自社の役割を再定義し「価格で戦う」ことを止め、「付加価値で勝負」することを決断。そこから生まれた「隣接異業種への挑戦」と「新規性5%」を未来への戦略に決めた経緯を語られました。それを受けて、中小企業のサポーターとして活躍するスモールサン主宰の山口義行立教大学名誉教授をコメンテーターに、創業支援など中小企業金融で先行した取り組みで定評のある第一勧業信用組合の新田信行理事長をコーディネーターとして迎え、軽妙にそして楽しく分かり易いトークで激動の情勢下での経営にどう立ち向かっていくのかを一緒に考えました。
最後に、来年の開催地である広島同友会が、「来んさい、見んさい、語りんさい」と、一年後の広島での再会を呼びかけ閉会となりました。
大変有意義な二日間を共に学び懇親を深めた私たち岡山組の9人、「学んで実践!」あるのみです!
「自分が変わる」
(株)サンキョウーエンビックス 代表取締役 浅野浩一
私が参加した分科会は「会社経営と同友会運動は不離一体」と題して(株)エフ工芸・藤井夫妻と(株)ホウユウ・太田夫妻の二組によるパネルディスカション方式の報告で、パートナーと歩んだ経営者として次世代に伝えるメッセージが込められた感動の内容でした。
グループ討議では、「自社の経営にとって重要なパートナーは誰ですか」をテーマに討議が行われました。討議では「あなた自身のパートナーは誰なのか」と一人ひとりに問われ、私は「会社でのパートナーは今から育てようとしています」と答えました。「真のパートナーは誰なの」と聞かれましたが、すぐに答えられませんでした。「いい経営者になれないよ」と言われましたが、何を言われているのか解りませんでした。討議が進む中で自分にとって真のパートナーは妻であることに気づかされました。私が会社で集中して仕事ができるのは、家のことを全て守ってくれている妻のお陰で、一番感謝すべき人でした。一番大切にしなければならない人に感謝の心が持てないようでは、会社でも社員に対して感謝の心を持って接することはできないと感じました。私は、この様な感謝の心も不離一体の考えだと学んだような気がします。
最後にこのことを家に帰り、妻に今回の学びを話し、「いつもありがとう」と伝えると、思いっきり笑われました。