8月27日に岡山市内で東備支部と社員教育求人委員会の合同例会を開催し、約20人で採用活動に取り組む経営者の姿勢について学びました。
多くの中小企業では、依然として人材採用は厳しい状況が続いており、今後も少子高齢化により労働力人口は減少を続け、ますます難しくなってきます。また、採用だけではなく、共に働く社員の定着も重要な課題であり、自社の社会的責任をいかに社員と共有し、自社の魅力や働く喜びなど共感しあえる組織づくり・会社づくりを行うかが求められています。
今回は、(株)サンキョウ- エンビックスの浅野浩一社長と、同社社員の岡根誠佳氏のお2人から「その採用活動、ホントに大丈夫ですか?」というテーマで問題提起がありました。
冒頭、岡根氏から求人活動を行う上で企業が満たすべき要件や要求事項が紹介されました。その中で、同社の求人活動は採用後に一番身近で働く社員が主体で進めており、事業内容や働く環境・待遇面など、学生に分かりやすいように工夫していることが伝えられました。次に、浅野氏の報告を受けて、経営者としての役割・姿勢は、企業ドメインや経営理念・ビジョン・自社の強みや魅力などを社員に正しく伝え、「任せる意識・成長の機会」をつくることも大切だと気づきました。そして信じて任せることで、それぞれの役割と責任の意識が強くなり、強固な組織づくりが前進すると学びました。
その後、「会社の組織として一緒にいることができる理由ってなんだろう? その理由をどのように社内に浸透、共有していきますか?」のテーマでグループ討論を行い、各社のこれまでの求人活動の取り組みなど意見を交流しました。たくさんの課題が浮き彫りになりましたが、学生や学校、地域に向けて、自社の強みや魅力、価値などの発信を続けて、共に働く社員たちに経営理念の浸透とビジョンの共有を図り、それぞれの役割を果たすことが大切ではないかと確認しました。