
魅力発信!
-New Face-第33回
この連載では「よい会社・よい経営者」をめざして学び始めた新会員さんにスポットライトを当て、同友会でどんなことを学び、どんな企業を目指すかを語っていただきます。日々奮闘している会員企業を紹介します。
(有)三協鋲螺 代表取締役 宮脇 信行 氏
(2024入会・岡山南支部)
経営企画部秘書室長 小笹 由美 氏
<所 在 地> 〒706-0151 玉野市長尾1588-27
< T E L > 0863-31-2406
<事業内容> 鋲螺類の販売・製造およびその周辺品、工具類の提供
< U R L > https://www.nejiya.co.jp/
< T E L > 0863-31-2406
<事業内容> 鋲螺類の販売・製造およびその周辺品、工具類の提供
< U R L > https://www.nejiya.co.jp/
会社概要
山下 | 会社の沿革などを教えてください。 |
宮脇 | 1972年に父が創業しました。地元産業とのつながりを大切にしながら、造船業者との取引を基盤に鋲螺類やその周辺品の卸業を展開してきました。ちなみに社名の「三協」には、取引先や地域と協力し合うという精神が込められています。 |
山下 | 「鋲螺」はどういう意味なのですか? |
宮脇 | ねじやクギのことです。一つ一つは小さな部品ですが、物をつないで支えるという大事な存在なのです。当社では「すべてをつなぎ、世のため・人のため・地域へ貢献する」という使命感を大切にし、顧客の課題解決に全力で取り組んでいます。最近は、ものづくりの未来を支える活動として、子ども向けのワークショップなど新しいことにも挑戦しています。 |
山下 | ワークショップは宮脇さんご自身が担当するのですか? |
宮脇 | 私も行きますが、社員が中心に動いてくれます 。 |
新しい展開とスタッフへの期待
山下 | 頼もしいですね。その辺りの意識の共有はどのようにされていますか? |
宮脇 | 社員には「変化を恐れず挑戦しよう」と、ことあるごとに伝えていますし、そのためにスキルアップやDX推進のための環境も整えています。その辺りはどうかな、小笹さん。 |
小笹 | そうですね、新しく挑戦したものとしては、ねじをブロックとして組み立てる「ねじブロック」があります。また、リハビリ向けに機能回復に貢献するよう改良し、製品化したものもあります。 |
山下 | へぇー、そういうアイデアはどうやって思いつくのですか? |
小笹 | 他社との交流の中でヒントをもらうこともありますね。その他にも、社長が中心になって企業向けのチームビルディング研修キットを開発していて、25年4月にリリースを予定しています 。 |
山下 | どういうきっかけで始まったのですか? |
小笹 | 取引先から「協調性が高いね」とか「社風がいいね」と言われることが多く、それを聞いて「これは私たちの強みだな」と気づいたのです。それを他の会社にも活かせないかと開発を始めました。 |
山下 | 取り組んでみてどうでしたか? |
小笹 | 自分たちのことをじっくり考える機会にもなりましたし、新しい発見がたくさんあって気づきも多かったです。作るのも楽しかったですし、たくさんの方に使ってもらいたいです! |

挑戦に必要なこと
山下 | 新しい分野にも挑戦していますね! 挑戦のためのポイントは何でしょうか? |
宮脇 | 変化するって、難しいですよね。多くの人が現状維持を望むと思います。だからこそ、私自身が先陣切って突っ走って、まずはやってみる姿を見せるのが大事だと思うのです。手当たり次第に新しいことに挑戦しているように見えるかもしれませんが、楽しいのですよ。もちろん失敗してダメージを受けることもあります。でもそういう姿を社員に近くで見てもらいながら、「楽しそうだな」「こういう風にやればいいのだな」と思ってもらえたら、視野がどんどん広がっていくのではないかと思います。ただ、忙しい中で何かを生み出すのはやっぱりパワーが必要ですよ。それを乗り越えた先に、新しい価値や可能性が待っていると信じてやっています。 |
目指す未来とPRポイント
山下 | 挑戦の先に、どんな未来を描いていますか? |
宮脇 | 「ねじを超えて、人や社会をつなぐ存在に」というビジョンを掲げて、わが社は地域と一緒に歩む企業を目指しています。社員やお客様の幸せを大事にしながら、新しい事業にもどんどん挑戦していきます。これからも地域の皆さんに愛される「あなたに一番近いねじ屋さん」として成長を続けていきたいです! |
執 筆=(株)イケル 山下 秀男
取材=NPOエリア・イノベーション 藤井 智晴