中小企業魅力発信月間キックオフ行事
6月19日・20日の両日、米子市内で中国ブロック支部づくり連携交流会が開催され、49人(岡山から11人)が参加しました。本交流会は支部づくりに関連した役員が悩みや課題を交流し、今後の同友会運動を進める力にすることを目的に、毎年開催されています。
一日目、立石克昭・中同協副会長(広島同友会代表理事)が交流会の目的と役員の役割について共有し、「経営実践を繰り返し、その輪を支部会員へと広げましょう。そして同友会の語り部を増やしていこう」と呼びかけました。
続いて、(株)キャピタルコーポレーションの村井由香社長(広島同友会副代表理事)が「企業経営と支部づくり」をテーマに報告。広島同友会が作成した「成長と発展のためのロードマップ」を参照しながら、事業承継から同友会入会、そして経営者としての成長と企業の発展の歩みを紹介しました。
飲食業を営む同社は、コロナ禍で売上が8割減少するなど甚大な影響を受けました。そこで経営指針書を一旦白紙に戻し、社員とともに「生き残るための7カ条」(全員営業、新商品開発への全力投球など)を策定し、事業再建に全力を注いだ―など具体的エピソードが語られました。そして「一つひとつの実践の積み重ねが、会社の発展につながっている」と語りました。

2日目は、各県を代表して5人の支部長が今期の方針や現在抱えている悩みについて報告。岡山からは平井啓之・倉敷支部長が『企業変革支援プログラム』の活用と、例会づくりや本音で語り合える場づくりについて紹介しました。合わせて、次世代リーダーの育成や支部の活性化といった課題も提示しました。
最後に立石副会長が「同友会のために活動するのではなく、同友会活動が会社を良くする仕事の一つ。同友会の商品見本は役員の皆さんです。来年はすべての支部長が一堂に会して交流会を開催しよう」と二日間を締めくくりました。
参加リポート
「自社の成長に直結する実践的な学びの場」
OFFICE TAMAKI 代表 玉置 順一 氏(岡山南支部)

初参加となった今回の交流会では、中国5県の支部長や役員の皆様と貴重な学びの機会を共有することができました。特に印象深かったのは、(株)キャピタルコーポレーションの村井由香氏による「企業経営と支部づくり」をテーマとした事例報告です。同友会入会から副代表理事まで歩まれた経験談は、同友会活動が単なる会の運営ではなく、自社の成長に直結する実践的な学びの場であることを示していました。
グループ討論では、中同協の立石克昭副会長と同じグループとなり「人を生かす経営の実践」について活発な議論が行われ、各支部の取り組みや課題を共有できました。特に「人を生かすということは、その人を主体者にしてあげること」という言葉が心に残りました。従業員が自ら考え、判断し、行動できる環境づくりの重要性をあらためて認識しました。
各支部からの報告では、会員増強や組織活性化の具体的な取り組み事例を学ぶことができ、自支部での活動に活かせるヒントを数多く得られました。また、ロードマップを活用した報告手法の提案や、オリエンテーション内容の統一化など、実践的な改善策も示されました。今回の交流会を通じて、同友会活動は「同友会のための同友会」ではなく、自社を良くするための実践の場であることを深く理解しました。今後は本交流会で得た学びを活かし、支部づくりと自社成長に取り組んでいきます。