
- 報告者
鈴木工業 株式会社
代表取締役 鈴木 香 氏
(備北支部) - 事業内容
石灰製造・販売(主に消石灰)、工業薬品販売、産業廃棄物中間処理業
開催日時 | 2025年9月19日(金) 18:30~ |
テ ー マ | 理念の実現は足元の数字から~限界利益率向上が切り拓く未来 〔企業変革支援プログラムVer.2‐Ⅴ〕 |
報告概要 | 鈴木氏は数値の管理と理念経営で会社を成長させ、近年は新事業に奔走するなど楽しんで経営をしています。しかし、かつては勢いと直感の経営で赤字に苦しみ、「毎晩、眠るのが怖い」と思うほど追い詰められていました。そんな状況を打破する契機は、同友会の先輩経営者の一言でした。 自社に欠けていたのは経営の科学性だと気付き、財務状況の把握と管理会計を徹底。また、限界利益率に基づいた価格戦略を考え、粘り強く値上げ交渉を続け、取引先の理解を得ていきました。 今回の例会では、鈴木氏から小さな会社の持続可能な経営戦略と挑戦をお話しいただき、付加価値を高める仕組みを考えていきます。 |
討議の(※) | どのような基準で値決めをしていますか? 自社商品の付加価値は何ですか? |
会 場 | 岡山国際交流センター |
参加者の主な感想

- 土壌の分析、経理・数字の分析など、数字に紐つくデーターをいち早く社内、社員さんに展開していると思いました。理念に基づいた会社運営の大切さについて、あらためて気付きました。
- 限界利益率、限界利益額、数字の徹底的に把握する、どん底を経験されたからこそ響く内容でした。経営指針成文化研修会を受講した際、フォロー委員の鈴木さんからいただいた言葉を、今でも心に刻み、噛み締めています。
- 管理会計の重要性と付加価値の向上の必要性を感じました。
- 「安売りしない覚悟」。この言葉が刺さりました。付加価値についてのアウトプットができたことが良かったです。
- 座長冥利に尽きる時間でした。やらないことの範囲を明確にし、数字を公開することが肝要と学びました。
- 業種によって限界利益額と率の考え方と、使い方の判断基準が違うと感じた。
- 鈴木さんの飾らないお人柄と、赤裸々なご報告により、数字の重要性を追求する姿勢が非常にわかりやすく伝わってきました。限界利益を明確にし、それに向かって走りたいと思います。
- 「買わない権利は顧客にあるが、顧客の奴隷ではない」この言葉は震えました。本日の話を今後にも生かしていきたいと思います。