中同協第50回定時総会 in 宮城
岡山から12人が参加
7月5、6日の両日、中同協第50回定時総会が開かれ、全国から1,300人を超える代議員が仙台に集いました。2019年中同協設立50周年のキックオフ総会と位置付けられ、半世紀の成果に誇りと確信をもち、同友会理念に基づく同友会らしい経営を実践し、全国5万名会員達成をめざして取り組むことを全員で誓いました。
7月5、6日の2日間、「同友会らしい企業づくりの輪を広げ、日本と地域の未来を拓こう」をテーマに、中小企業家同友会全国協議会(中同協)第50回定時総会が仙台市で開催されました。岡山からは12人が参加し、全国から集まった1,300人を超える代議員と共に議案を協議し、現在の到達点と今後の同友会運動の方向性について確認し合いました。
初日の全体会では、開催地を代表して鍋島孝敏・宮城同友会代表理事と主催者代表として広浜泰久・中同協会長のあいさつに続き、18年度の総会議案が提案されました。その後、議案の各項目に関連した16分科会に分かれ、事例報告とグループ討論でテーマを掘り下げるとともに議案についての意見交換を行いました。
懇親会を挟んで翌日の全体会で議事を再開し、全議案が満場一致で採択されました。岡山からは松尾正男氏、藤井孝章氏、山辺啓三氏、梶谷俊介氏(中同協社員教育委員長)の4人が中同協幹事となりました。その後、特別鼎談が行われ、中同協設立時の初代幹事長であった田山謙堂氏(中同協顧問)、中同協企業環境研究センター顧問の大林弘道氏(神奈川大学名誉教授)、「中同協50年史」編さんを担当する国吉昌晴氏( 中同協顧問)が報告し、同友会創立前史20年と中同協設立後50年の歴史を振り返り、同友会運動の先見性と普遍的な取り組みに多くの方がうなずいていました。
最後に、次回開催地である東京の三宅一男代表理事があいさつに立ち、中同協設立50周年の記念すべき総会での再会を誓いました。
参加した代議員は、総会で確認した全国方針と同友会運動の方向性を再確認し、各地で啓発・実践していくことが期待されます。
分科会リポート
(有)ライトアーム 代表取締役 林 明美
私が参加した第4分科会は、「 労使の自主的・自律的な 『 働き方改革 』 」というテーマで、(株)山田製作所の代表取締役社長・山田茂氏(大阪同友会代表理事)と(株)シージェイエルの取締役・中本久美氏(大阪同友会副代表理事)による報告でした。今、全国的に 「 働き方改革 」 が叫ばれていますが、同友会ではすでに40年以上前から、「 労働者の生活を保障するとともに、高い志気のもとに、労働者の自発性が発揮される状態を企業内に確立する努力が決定的に重要 」 と、 『 労使見解 』 により労働環境の改善運動を進めてきました。政府が推進しているものとは、質が違うようです。
冒頭で投げかけられた「同友会らしい人を生かす就業規則を作っていますか? 」という問いが印象的でした。そしてこの度発表された就業規則の作成・見直しや労働環境改善に取り組むための「働く環境づくりのガイドライン(試案)」について、山田氏より説明がありました。このガイドラインには、しっかりPDCAを回していくために必要な知恵が盛り込まれています。なぜ必要なのかというと、(1) 強靭な企業づくりのため (2) 経営指針の実践のため (3) 人口減少社会で持続可能な企業や地域をつくるため (4) 自主的・自律的な「働き方改革」の推進のためであり、活用の仕方としては、経営指針に盛り込み、就業規則の作成・改定に全社員で取り組むということです。
働く人にとって魅力ある、将来に夢の持てる企業づくりをするために、生産性向上に結び付ける労働環境の改善を一歩一歩進めていく姿勢で、 成果を伴う実践が必要だと学びました。