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【参加レポート/公開行事】第9回 行政・就労支援機関・特別支援学校との懇談会を実施(障害者問題委員会)

第9回 行政・就労支援機関・特別支援学校との懇談会を実施
約80人が参加し、それぞれの立場で課題を共有

(株)岡山乗馬倶楽部  代表取締役 西崎純郎

 3月27日、岡山国際交流センターにて、第9回行政・就労支援機関・特別支援学校と企業との懇談会を実施し、年度末にも関わらず関係各所から80人もの参加がありました。岡山県教育長特別支援教育課コーディネーターの犬飼葉津江氏が初室長を務め、当会副委員長の?橋京恵さんがこちらも初座長で行う懇談会となりました。
 開会挨拶には岡山市障害福祉課の長門修氏が立ち、続けることで実現した就労増加や工賃アップなどを「化学反応」という言葉を用いて話されました。報告は、(株)平松運輸の平松?子さんが担当し、映画『こんな夜更けにバナナかよ』をパロディー調にアレンジした「こんな繁忙期に実習かよ」とのテーマで参加者の心を掴みました。その内容は、経験者ならではの実際に体験実習を行ったときの生々しい現場での報告でした。

 就労に必要なスキルとして、業務内容の改善やサポートもさることながら、通勤やお茶出し、電話対応など社会で必要なマナーやコミュニケーションから実際の就労現場で自己の存在を肯定的に認識し、悩みや困りごとを周りに表現できるように本人・企業・学校・保護者が連携した事例として多くの学びがありました。
 グループ討論では「あなたは自分の社員(自校の生徒や支援している障害のある方)が会社でいきいきと働くために何が必要だと思いますか?」をテーマに、企業は「障害のある方の受け入れを行うにあたって困りごとやトラブルはありましたか? もし自社で初めて実習受け入れをするなら考えられる心配事はありますか?」、学校は「生徒を校外実習に送り出す立場として今まで困りごとやトラブルはありましたか? 又、企業や行政、支援機関に分かってほしいことやサポートしてほしいことは何ですか?」、行政・就労支援機関は「企業や学校の困りごとやトラブルに具体的にどう対応しますか」という立場別のサブテーマを設け、二段構えで討議を行いました。

 グループ発表では立場の違う方からの意見を聞くことで、実際に連携しなければならないことと、事前にそれぞれが学んで身につけておかなければいけないことを把握できたと思います。そして障害者だから、健常者だから、ということは関係なく、今の日本社会に欠如しているのは支援というよりも教育ではないかということを共有しました。
 次回は八月に10回目の節目となる懇談会を予定しています。同友会の掲げる「人間尊重の経営」につながる会となるよう委員会として協力して成功させたいと思います。

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