4月8日、岡山大学にて例年実施している同友会提供講座「現代中小企業論」が開講しました。本講座は2009年度から継続しているもので、今年度で11回目を迎えます。同友会会員が講師として登壇し、各講のテーマに沿って講義を行います。目的は、日本経済を支える中小企業の歴史と展望を学ぶことと、中小企業の経営者や現場の社員の声から地場企業の努力・活躍を学びながら働く意味と展望を明らかにすることです。今年度は135人の履修登録がありました。
開講式では岡山大学の張星源経済学部長より「経営者の方の声を直接聞くことができる非常に貴重な場であり、企業や経営について多くを学ぶことができる機会です。岡山大学生としてしっかりと学んでください」と挨拶をいただきました。また、同友会からは藤井孝章代表理事が「本講義は、様々な企業の経営者が各テーマに沿って話をしていきます。その中から何か一つでも持ち帰って、自身の糧にしてください。『何のために働くか』など、これから社会に出たときのための何かしらのヒントになれば幸いです」と学生に伝えました。
その後、藤井氏が「中小企業を知る~中小企業の歴史と位置づけ」とのテーマで約60分の講義を行い、中小企業の定義、現代までの歴史と変遷、中小企業に対する社会の認識の変化などについて話しました。資料として配布した「中小企業憲章」も引用しながら、地域における中小企業の役割と責任について詳しく説明しました。
講義の最後には、「これから社会に触れていく中で多角的な広い視野を持って様々な会社を見てほしい。就職活動においては、企業の大小や求人サイトに提示される募集内容、会社のイメージのみに頼ることなく、自身の明確な判断基準を持って自分に合った会社を見つけて下さい」と締めくくりました。
岡山大学の提供講座は7月末まで毎週月曜日、全14講を予定しています。聴講希望の場合は事務局までお問い合わせください。