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参加リポート/会内行事「第51回青年経営者全国交流会」

第51回青年経営者全国交流会

「主体者であれ」
~ 学びは広島に あなたがやらねば誰がやる ~

 9月14日と15日、広島で青年経営者全国交流会が開催され、全ての同友会と中同協から過去最大規模となる2,500人(うち岡山同友会31人)が集いました
 1日目は「人を生かす経営の実践」「変革と挑戦」「事業承継」などをテーマに20分科会(見学分科会含む)に分かれ、次世代リーダーの実践報告とグループ討論を通して交流を深めました。
 2日目の全体会は、粟屋充博・広島同友会筆頭代表理事の歓迎あいさつに続き、広浜泰久・中同協会長が「同友会で学ぶ若手経営者である皆さんは本当に特別な存在です。主体者となり、次代に誇れる豊かな世界を創っていこう」と呼びかけました。
 続いて平和を取り上げた特別報告を設け、川野登美子・広島同友会相談役が自らの被爆体験をもとに平和の大切さと命の尊さについて話しました。川野氏は「原爆の子の像」建立のきっかけとなった佐々木禎子さんとの楽しかった学校生活や原爆症で苦しむ闘病生活を親友の視点で語りつつ「私は三歳の時に被爆し、禎子さんを心配する傍ら自分がいつ発症するかと怖かった」と当時の心境も吐露しました。薬の包み紙で鶴を折りながら回復を願うも短い生涯を終えた禎子さんを思い、同級生らが中心となり募金を呼びかけました。それが日本中に波及し、原爆で亡くなった子どもたちの慰霊碑の建立につながりました。おわりに「経営を発展させていくには平和が必要。戦争のない平和な世界をつくってほしい」と期待を込めました。
 その後の記念講演では「くりーむパン」で有名な(株)八天堂の森光孝雅社長が登壇し、無理な事業拡大から倒産の危機に陥った体験を振り返り、クリームパンに特化した「一点逸品専門店」として起死回生を果たした過程などを語りました。森光氏は「幾多の危機を乗り越え今がある。『人生、今日がはじまり』というつもりで、挑戦してたとえ失敗しても成長に活かしていこう」と鼓舞しました。
 次回開催地の宮崎同友会にバトンが引き継がれ、成長した姿で一年後の再会を誓い合い閉会しました。

変わる勇気をもらった分科会

原﨑農産 代表 原﨑 奨太(岡山南支部)

 私は「今、ここから始める人生の転換点~変わる勇気、変える決意」をテーマに、(株)クラベル・ジャパンの平田憲市朗社長が報告した12分科会に参加しました。同社は60年に渡りカーネーションを生産してきた農業法人です。平田氏は2008年に同級生に誘われて同友会に入会し夫婦で経営指針書を作成しますが、初めて開催した発表会には社員が一人も参加してくれなかったそうです。その後も指針書を更新し、新しい取り組みをするものの退職者が続出していました。そんな時、「経営理念の『あなたの人生飾りたくて』が『自分の人生飾りたくて』になっていないか?」と同友会の仲間に指摘されたことで、経営が自分本位になっていたことに気づき会社を立て直すきっかけになったと言います。その後のコロナ禍では新しく唐辛子の生産、加工、販売に着手して苦難を乗り越え、現在ではカーネーションの売り上げに迫る勢いになっているとのことです。
 今回の報告を聞いて米麦の生産のみの自身の事業を振り返り、一歩踏み出して加工、販売に挑戦してみたいと勇気をもらいました。

「社長自身を生かす経営」への旅

稲荷交通(株) 代表取締役常務 松田 規誉(岡山北支部)

 今回初めて青年経営者全国交流会に参加しました。第3分科会で「ありますよ! 社長(あなた)を生かす経営! ~自身の持つ可能性を誰よりも信じ、誰よりも爆発させよ」と題した(株)ハビリテの太田恵理子社長の報告を聴きました。
 経営者としての旅は厳しく、理念とビジョンを社員と共有する覚悟が試されたようでした。経営の魂である理念とビジョンを、覚悟を持って社員に伝えることで社内に劇的な変化が生まれるということでした。社員の共感を得られれば、お互いに協力し合い、新たなエネルギーを注ぎ込んでくれるのだと感じました。
 経営者としての成長と「社長自身を生かす経営」に行き着いたことで、あらためて理念とビジョンの大切さ、覚悟の力、そして可能性を信じる重要性を学びました。今回の報告を胸に理念とビジョンを深化させ、私も組織と共に成長し、可能性を信じ、理想を実現するため新たな挑戦や目標に立ち向かいます。

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