【22.04.25】第10回「魅力発信！－New Face」あいコン実行委員会

この連載では「よい会社・よい経営者」をめざして学び始めた新会員さんにスポットライトを当て、同友会でどんなことを学び、どんな企業を目指すかを語っていただきます。日々奮闘している会員企業を紹介します。

あいコン実行委員会
代表　中村 亜依 氏
2020年入会・岡山北支部

仕事内容について

（奥田）そもそもどういうお仕事をしてるんですか？
（中村）メインは、結婚したい方に入会してもらい、婚活に関する情報提供やイベント開催することです。今は30人くらいの会員さんが登録されています。全国ネットワークのＩＢJ（日本結婚相談所連盟）に加盟していて、共通のシステムを通じて他の相談所と情報を共有しています。
（山下）それは競合しているということ？
（中村）競合相手でもありますが、友好的な関係を築いておかないと、上手く会員さんの希望するマッチングができなくなるので、協力関係ですかね。マッチング自体はシステム上でできますが、成立したところから私のような仲人が間に入って初顔合わせの日程調整をしたりして成婚までサポートします。
（山下）独自性はどこで出すの？
（中村）そこが今ぶつかっている課題です。今まで関わった会員さんを振り返ると、30代の方と、男性が8割と多く、公務員は成果に結びつきやすいという傾向があります。だから、そこにターゲットを絞ろうかと考えています。ただ、対象を全国にするか、岡山限定にするかで迷っています。一般的なマッチングアプリは全国でつながり手数料もいりませんが、本当に結婚したい人ばかりとは限りませんから、それに比べると安心して利用いただけるのは強みですね。

創業の経緯

（奥田）どういう経緯で婚活を仕事にしようと思ったの？
（中村）元々、人が楽しそうにしているのを見るのが好きで、学生時代から幹事をしたり、人が集まるイベントをしていました。それが高じて、社会人になってからも月に一回程度の婚活パーティーなどを開催していたんです。その内、「うちでも開催してほしい」とか、行政からも「ボランティアの仲人向けに講習をしてほしい」などという要望が増えてきて、2020年に起業しました。
（奥田）最初から仕事があったの？
（中村）すぐにはそれ一本でできるほどの収入はなかったので、起業して1年は、それまで勤めていた香川の勤務先に週3日くらい勤めていました。
（奥田）もともとは香川の人？
（中村）生まれは大阪で、結婚を機に岡山へ来て、岡山から香川に通勤していたんです。

入会のきっかけ

（奥田）じゃあ岡山にはあまり知り合いがいなかったでしょう？ 入会のきっかけは？
（中村）知り合いに誘われて参加したのがきっかけです。その時はまだ起業前で経営者としての自覚もなかったんですが、何回か参加する内に、学びの目的が明確で分かりやすい印象を受けたので、起業を決めて入会しました。
（奥田）入会してどうでしたか？
（中村）皆さん真剣に学んでいて、驚きました。色々な方の背中を見せてもらって、「経営の数字を見なきゃ」「一年の計画を立てなきゃ」などと、迷った都度助けになっています。

今後の展望について

（山下）今後、組織化する予定はあるの？
（中村）土日バイトに入ってくれる方や、成果報酬型で働いてくれている方が3人いますが、今のところ広げていきたいという思いはありません。私自身を頼って入会してくれる人がいるので、自分の手が届く範囲で完結したいです。今、結婚に至るまで3カ月から6カ月かかって、10人中1人か2人成婚できるくらいなので、少人数を手厚くサポートして、成婚率をあげていきたいです。さらに、一生涯その人に関われるようなサービスを考えています。その内に、私と同じ熱意で「やりたい」という人が現れたら一緒にやっていきたいとは思います。私自身は生涯現役、百歳になっても皆さんのお世話をしたいので、それがゴールでもいいかな。

執筆：フナキ運輸（株）　奥田 建志