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【22.05.20】第11回「魅力発信!-New Face」オサカダツール(株)

新連載
魅力発信!
-New Face-第11回

この連載では「よい会社・よい経営者」をめざして学び始めた新会員さんにスポットライトを当て、同友会でどんなことを学び、どんな企業を目指すかを語っていただきます。日々奮闘している会員企業を紹介します。


オサカダツール(株)
代表取締役 牧 明奈 氏
2021年入会・津山支部

オサカダツール(株)
<所在地>〒707-0024 美作市楢原下135-1 TEL:0868-72-1466
<事業内容>岩盤やコンクリートを破砕する、耐衝撃工具(チゼル)の製造販売URL:同社ホームページ

創業の経緯と事業内容

(牧)1967年に祖父がチゼルの焼入れ加工を行う会社として創業したのが始まりです。焼入れとは鉄に熱を加えて強度を高くする技術です。しかし、加工の外注を受けるだけでは先行き不安だったため、自社製品の製造販売を行う方向に転換したそうです。現在は、解体工事や河川工事などで岩盤やコンクリートの破砕や掘削に使う「ブレーカー」という工具の先端部分「チゼル(鑿・のみ)」を専門的に一貫生産しています。社員は36人ですが、うち6人は県外で在宅営業をしています。
(奥田)在宅営業って?
(牧)元々地方に営業所があったんですが、外回りで不在にすることが多かったので廃止しました。社有車をあらかじめ社員に預けて、自宅から直接営業先に出向いてもらっています。
(奥田)効率的ですね。業界的にはどんな状況なんですか?
(牧)チゼルのメーカーは国内に4社しかなく、うち3社は岡山県美作市の会社です。我が社は県内ではトップシェアですね。
(奥田)それだけ高く評価されているということですね。オサカダツールの一番の売りは何ですか?
(牧)「芯入りチゼル」です。先端に特殊鋼を圧入することで摩耗を少なくし、耐久性を向上させました。6年ほど前にカナダの企業から問い合わせがあったんですが、海外の市場調査をしてみると潜在的なニーズがあることが分かったので、直輸出も行うようになりました。現在では売上の一割前後が海外向け製品です。
(奥田)海外と聞くと交渉が難しそうなイメージがあるけど、窓口になる人がいるの?
(牧)当初は私が対応していましたが、海外取引も増えてきたので専属の社員を昨年採用し、海外事業部を新設しました。
(奥田)海外の取引きはコロナの影響がかなりあったのでは
(牧)幸い今のところ売上的には大きな影響はありません。ただ、そういったリスクもあるので、今後はあまり依存しすぎないようにしようとは考えています。むしろ材料費の高騰に頭を悩ませています。これ以上は耐えられないので値上げせざるを得ないと考えています。カナダの取引先に値上げの話を持ち掛けたところ、「予想していた」と受け入れてもらえてホッとしました。

同友会との出会い

(奥田)同友会にはどんなきっかけで入会したの?
(牧)製造業の知り合いに誘われて入会しました。そちらの工場見学をさせてもらった時、経営指針の発表を毎年行っているという話を聞いて、私もそうしたいと思ったのがきっかけです。ちょうどコロナの感染が広がっていた頃で、第45期研修会は完全オンライン開催だったので受講しました。会社は美作ですし家事
育児もあるので、私にとってはオンラインはありがたかったんです。ただ、研修で作った指針書は自分一人で考えたものなので完全には納得できていません。それを幹部社員2人とも共有して、話し合いながら深堀りしていけば良いものになるんじゃないかと期待しています。

国内トップシェアを目指して

(奥田)これからはどんな方向を目指してるんですか
(牧)今の業態でも2、30年は大丈夫だと思いますが、そこから先は海外の市場を開拓するか別の事業の柱を見つけないと厳しいと思っています。そのためにも、今ある設備を活かして新しくできることを模索中です。数年前から改善活動と個人面談をスタートして、社内のコミュニケーション改善にも取り組んでいます。今の課題は新卒採用と幹部社員の育成ですね。同友会の社員共育大学や共同求人にも参加して働きがいのある会社にしたいと思っていますし、次は県内シェアナンバーワンではなく国内シェアナンバーワンを目指したいですね

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