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【22.06.16】開催しました/会内行事 「第38回中同協役員研修会を岡山で開催」

第38回中同協役員研修会を岡山で開催
5月24日~25日・岡山国際交流センター

 5月24日と25日の2日間、岡山市で第38回中同協役員研修会を開催し、北は群馬から南は福岡まで全国の会員・事務局70人(岡山からは34人)が参加しました。
 本研修会は、全国的視野に立って同友会運動を進めるリーダーの養成を目的に中同協が年2回開催しているもの。岡山同友会は数年前から中同協に当地開催を申し入れ、ようやく22年ぶりの招聘が実現しました。また本研修会は20年からオンライン開催が続いていましたが、今回3年ぶりの現地開催が実現したことで全国行事の本格再開の先鞭をつける形となり、二重の意味で意義深いものになりました。
 初日冒頭、設営地を代表して岡山同友会の髙橋正志代表理事が挨拶に立ち、「『蒔かぬ種は生えぬ』という言葉があります。種は土に植えて日の光を浴びせ、水や肥料をやって初めて芽を出します。皆さんも2日間の学びの種を持ち帰るだけではなく、是非、土に植えてください」と、受講の心構えを説きました。
 第1講は、中同協・広浜泰久会長が「同友会の歴史と理念~その体現者を目指して」と題した講義を行いました。広浜会長は同友会設立の経緯や同友会理念について説明すると共に、同友会運動の現在の到達点を紹介。同友会が理念に掲げる「三つの目的(よい会社・よい経営者・よい経営環境)」、「自主・民主・連帯」「国民や地域と共に歩む中小企業」はそれぞれが分かち難く連関しており、理念を追求すると同時にそれら連関を深掘りしてきたことが、今日の同友会運動の広がりをもたらしたことを解説しました。


▲ 広浜泰久 会長

 第2講は、中同協・中山英敬幹事長が「同友会の役員の役割」と題した講義を行い、企業づくり・地域づくり・同友会づくりのいずれの局面においても、役員が先頭に立って自ら実践すべきことを説明。同友会が定義する『実践』とは「目的に近づくための成果を伴う具体的行動」であり、「単なる行動」や「何の成果もない実行」とは根本的に異なることを強調しました。そして「定義通りの実践」の例として自社のコロナ禍での対応を紹介した上で、参加者に「皆さんの経営指針の実践は本当に『成果』を伴っているのか?」と問いかけました。また同友会づくりの重要課題として事務局の労働環境の改善を挙げ、役員に対して同友会における事務局の重要性について再確認するとともに諸課題の解決に向けて取り組むよう求めました。


▲ 中山英敬 幹事長

 2日目の第3講は、中同協・立石克昭副会長が「同友会は『学んで実践』してこそ」と題して講義を行いました。役員の会社は同友会の商品見本たるべきことを強調し、そのためにも実践を通じた自社の経営改善こそ役員の最優先課題であることなどを説明しました。3講とも、グループ討論は「講義を聞いて、何を学び、何を実践するか」のテーマで、岡山同友会から選出されたグループ長の下で意見交換を行いました。
 最後に岡山同友会・山辺啓三代表理事が挨拶に立ち、四月に急逝した香川同友会・川北哲会長の言葉を引用して「川北さんは生前『役員就任を断るのは『よい経営者になりたくない』と言っているようなもの』と言い、常々『役員になっても学び続けなければ大切なことを忘れてしまう』とも仰っていたそうです。私たち役員が同友会と自社経営は不離一体であることを体現し、その輪を広げていきましょう」と、二日間を締め括りました。 尚、広浜会長と立石副会長には、同じ会場で午後から開催した岡山同友会第38回定時総会にも来賓としてご同席いただきました。


▲ 立石克昭 副会長

参加リポート

(株)日の丸タクシー 代表取締役社長 平井 啓之(倉敷支部)
学びの実践をいかに自社と地域に浸透させるか

 素晴らしい学びの機会でした。各講義では、同友会の歴史と理念、自社・地域・同友会といかに関わり発展していくか、学びの実践をどのように浸透させていくか、今後の事務局のあり方など、多岐にわたるテーマで充実した役員研修会でした。
 第1講の歴史と理念については聞いたことはあったものの、丁寧で分かりやすくお話しいただいた中に奥深さや難しさもあり、学び続けて実践を止めないことの大切さを再認識しました。
 第2講では、具体的な実践例を聞き、厳しい環境の時こそ、会社・経営者・社員・地域の力が試され、乗り越えた時の信頼関係や絆が太く強く結ばれていくのだと思いました。
 第3講では、経営者の覚悟、経営指針書の必要性、社員の成長、役員企業こそ手本になること、同友会での学びを地域に取り入れることで持続可能な地域づくりや活性化につながることなど、学んで実践しなければ意味がないと自覚しました。
 そして各講のグループ討議では、「何を学び、何を実践するか」の共通テーマでそれぞれの内容について理解を深め、決意を固めました。 準備をして下さった中同協と岡山同友会事務局への感謝、参加できる環境を作ってくれた社員への感謝を忘れず学び続けることを決意し、多くの仲間の存在を再認識できた実り多き研修会でした。


アサヒ通信システム(株) 代表取締役 角田 裕美子(岡山南支部)
中同協役員研修会に参加して

 今回、役員研修会に初めて参加しました。同友会の成り立ちや歴史を聞くことで、今日私たちが事業を存続できているのも、戦後に中小企業の地位を上げるべく頑張ってこられた方々のおかげであり、今のこの環境にいる私たちは本当に恵まれているという事を実感しました。
 第1講の広浜会長からは、学んだ事を実践するには課題を具体化してスケジュールに入れることや、同友会活動は「くったくなくやる!」ということ、第2講の中山幹事長からは事務局との関わり方は社員と同じパートナーであるということ、そして3講の立石副会長からは「社員も自分も幸せに楽しく仕事をする!」「社長は社員に夢を与えることが一番の仕事」という話を聞き、10 年ビジョンなど将来の夢の姿を見せる重要性を再確認することができました。
 グループ討論では通常の例会とはまた違った視点で充実した意見交換ができました。役員を受けて活動する事の難しさも話題に出ましたが、「何のために同友会に入ったのか?」を再確認し合いました。同友会で学ぶのは会社を良くするため、地域を良くするためであり、同友会理念に基づいた元気な会社が増えることで日本が活気づき、自分たちの子孫の幸せにも繋がる。私たちがそんな壮大なプロジェクトの一員であることを誇りに思い、貢献できるよう、まずは足元の一歩一歩を着実に歩んでいこうと思います。


賀陽技研(株) 代表取締役社長 平松 稔(備北支部)
より深い学びと実践への気づきの場

 中小企業家同友会全国協議会―これが中同協の正式名称です。では、全国の同友会がそれぞれ独立した組織だということを知っていますか? 私たちが所属する同友会は、同友会理念を共有した団体が都道府県単位でそれぞれに運営されています。その全国の協議会が中同協です。ですから岡山のように任意団体の同友会もあれば、社団法人の同友会もあるのです。つまり、同友会でよく聴く「自主・民主・連帯」を組織として体現しているのが、私たちの所属する中小企業家同友会と言えます。スゴイですよね! 今回の役員研修会は、まさにそのことをあらためて実感できる場となりました。
 第1講の広浜会長からは、同友会の歴史と理念を学んだばかりか、広浜会長ご自身の同友会での学び方も聴かせていただきました。また第2講の中山幹事長からは、企業づくり・地域づくり・同友会づくりの観点から役員のあり方について学び、私たち同友会で学んだ会員企業が日本経済を支えると同時に、社会によい影響与える役目を担っていることも学びました。そして第3講の立石副会長は、私たち個々の会社にグッと近いお話をされ、私たち1社1社がちゃんと会社経営をしなければならないことを学びました。そして何よりも学びが多かったのはグループ討議です。各県の会員さんとのリアルな意見交換を通して、私自身、学びと実践が足りないことに気づきました。今回、深い学びができて良かったです。

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